＊初めにお断り
初めにお断りしておきますが、囲碁の本は、有名作家の小説にようにベストセラーになることはありません。
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
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「実戦！詰碁の基本」監修者：高尾紳路九段 池田書店
ヨミより感を鍛えろ
高尾紳路九段は、次のように記しております。
囲碁はヨムというより、勘を鍛え、よい筋や形のイメージがすぐ浮かぶようにすることが大切です。
年齢を重ねてくると、ヨメなくなった分、積んだ経験と感覚でヨミを補って打つことができます。ヨミの力が衰えても、他で補えるのです。
ヨミももちろん大切ですが、アマチュアの皆さんは、勘を鍛えることを主体にされるといいと思います。
本書を、「考える」というより「見る」感じで何度も繰り返していただければ、必ず実戦の役に立ち、勝率アップにつながります。
実戦！詰碁の基本より 実戦１「トビサガリの中の死活」
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ぬけぬけと侵入
上の左図の黒は、鉄壁の構えであり、確定地であります。
そこに右図のように、ぬけぬけと白１から侵入してきました。
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フトコロを狭めよ
（左図）
黒８とハネてフトコロを狭めます。白９のオサエに黒10とツゲば、これで生きるためのスペースが足りません。
白11と急所に打たれても、もうひとつの急所である黒12と打てば黒16まで、白死となります。
（右図）
白７とコスまれた場合も考えてみましょう。
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同手順では失敗
（左図：失敗図）
黒１と先ほどと同じようにハネツグと失敗となります。
白４で、きれいに眼ができてしまいます。
正解はサガリ
（右図：正解図）
黒１とサガるのが好手です。白２のトビならば、黒３とフトコロを狭めます。
白４のツギには黒５とツケて、またフトコロを狭めるのが肝心です。
黒９で三目ナカデにより白死です。
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（左図）
前図の黒サガリに対して、白がフトコロを広げて受けた場合を考えてみましょう。
（右図）
黒１、白２に黒３が好手です。
白がこのようにカケツいだ場合を考えてみましょう。
コスミが好手
（右図）
黒３のコスミが好手です。そして、黒５が決め手となります。
白はダメヅマリのため黒５を取ることができません。
黒３を黒４とケイマするのは失敗です。３とハサミツケられて取られてしまいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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