そんな野狐9段に4つ置かせて、ボコボコにするのが、現在のAIの実力です。
野狐囲碁には、絶芸以外にも、いろいろな種類のAIが対局しています。
私は、野狐囲碁に詳しくはないので、詳細は知りませんが、それぞれのAIに実戦を経験させて、研究データの収集をしているのではないかと思っています。
このAIは、4子局のみの対局をしていた面白いAIでしたので、ご紹介いたします。ちなみに絶芸は2子局のみです。
いくらAIが強いといっても、一手一手交互に打つわけですから、置碁のハンデはそうそう、無くなるものではありません。
野狐9段相手にそれをどう縮めていくのか、AIの置き碁対局は、とても勉強になる教材だと思っております。
5子局のAI指導碁
いきなり三々
実戦図:黒6まで
棋譜再生
実戦図:黒6まで
このAIは、以前は4子局のみでしたが、現在は5子局、3子局もやっておりました。
白1といきなり三々です。
黒6と下辺にりっぱにかまえ、黒に文句はありません。
普通の定石を選択
白7からいわゆる定石です。
白に変化の余地もなく、黒20とかまえ、黒は何も心配ありません。
相手は野狐9段氏です。
これで、白は勝てるのでしょうか?
ちなみにAIの一手の形勢判断は、黒54目リードです。
右辺が大きな黒地に
黒26のキリは、相手を凝らせる手筋です。
黒34は「勝ちました」みたいな手ですね。
白は3子を助けず、白47と消しにきましたが、黒48がぴったしです。
右辺は大きくまとまったように思えます。
黒48までのAIの一手の評価値は、黒38目のリードとなっております。
ヨセ始めるAI
白49と落ち着いております。
以前の記事にも書きましたが、この白49のコスミは見た目以上に大きいようです。
みなさんも真似しましょう。
白55、57、61、65と少しづつヨセています。
黒も右下隅の大きな白3子を取り切りました。
ここまで、黒に大きなミスは見当たりません。
白77までの形勢は、黒が約27目とだんだんと差が詰まってまいりました。
上辺の白地が深まる
白87と凄いところに置いてきました。
黒96のカミトリが評価を落としました。
ここは上部の断点をE14とカケツギが良かったようです。
実戦は白97と切られ、白99と二目を取られて上辺の白地が増えました。
白99まで、黒が約20目のリードと差が詰まりました。
射程圏内に捉えたAI
実戦図:白121まで
実戦図:白121まで
黒102と左辺の白地に飛び込む手は大きそうに見えますが、評価を落としました。
この手では、115(J11)とコスミ、上辺の白地を削減するほうが大きかったようです。
黒104も評価を落とし、この手では先に黒114、116を決めて、黒イ(E15)のコスミが良かったようです。
どちらも大きなミスとは言えないように思えますが、白121までの評価は、黒6目リードとなっております。
上辺から盛り上がった白地が大きいですね。
序盤は普通の定石を打っただけだったのに、5子局をこうもあっさりと攻略するAIの地力には驚かされます。
この碁は175手まで打たれ、白の中押し勝ちとなっております。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。