そんな野狐9段に4つ置かせて、ボコボコにするのが、現在のAIの実力です。
野狐囲碁には、絶芸以外にも、いろいろな種類のAIが対局しています。
私は、野狐囲碁に詳しくはないので、詳細は知りませんが、それぞれのAIに実戦を経験させて、研究データの収集をしているのではないかと思っています。
このAIは、4子局のみの対局をしていた面白いAIでしたので、ご紹介いたします。ちなみに絶芸は2子局のみです。
いくらAIが強いといっても、一手一手交互に打つわけですから、置碁のハンデはそうそう、無くなるものではありません。
野狐9段相手にそれをどう縮めていくのか、AIの置き碁対局は、とても勉強になる教材だと思っております。
いきなり三々のAI戦法
実戦図:白23まで
棋譜再生
実戦図:白23まで
4子局でも、いきなり三々入りしました。
右上も似たような進行です。
昔では考えられない打ち方です。
白23で右上の厚みは消しているとの主張でしょうか?
消しにきたAI
白25と黒26を交換して、白27と右辺の模様を消しに来ました。
この黒さんは、黒24、黒28の押さえがお好きなようです。
厚い手ではありますが、黒28では、ほとんどの方が上から反撃するのではないでしょうか?
ここで戦わずして、どこで戦うのって感じの石数の差であります。
白29も堂々としています。
早逃げの逆方向に一間トビの方が、普通のような気がします。
ごめんなさいの黒34
黒34!!
驚きました。ここに受けますか?
これは見るからに屈服でしょう。
私には、この手は気持ち的に絶対に打てません。
石数の差で圧倒的に有利なうちに戦いを起こすのが、置碁のセオリーです。
周りに味方が多数いるのですから、ここは逆方向から黒石を持っていき、左辺、下辺をを厚くするのが基本的な考え方だと思います。
しかし、この局面での形勢は、黒が約40目リードと序盤から5目ほどしか差は縮まっておりませんので、悪手はないとのAIの判断であります。
AIの変化球
珍しく、AIが変化球を投げてきました。
黒38のコスミツケに白39と三々入り。
黒40のハネの好手に白41と下辺を消しにきました。
左辺は後でも良いという考えなのでしょうか?
場合によっては、こういう打ち方も有りなんですね。勉強になりました。
ここは要チェックで、記憶に留めておきましょう。
100は00と表示
「つぶや棋譜2」が100手以上の百の位を表示しない問題はなんとかならないものでしょうか。
白は、左下白4子を犠打にして、下辺の模様化を阻止しました。
白は左右から黒を攻めるような展開でその間、黒地を与えません。
しかし、黒100(O14)までの形勢は、黒が約27目ほどリードしております。
次は中央の分断されている黒4子のシノギ具合が焦点です。
追い上げ加速のAI
黒120まで2子を犠牲にし、本体は無事に連絡できました。
黒120までの形勢は、黒が19目リード。
さすがに野狐9段氏、ヨセは上手です。
しかし、AIはさらにヨセが上手です。
白149と眼を持った時点で、黒9目半のリード。
白163と振りかわった時点で、黒2目半のリード。
白169の時点での形勢は、黒1目のリードとなってしまいました。
この碁は247手まで打たれ、白の中押し勝ちとなっております。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。