絶芸先生は、日々、野狐囲碁で指導対局を行っております。
絶芸先生との手合は2子局のみとなっているようです。他のAIは3子局から9子局とAIの種類によって手合が違うようですが、詳細はわかりません。
AIに2子局で勝負になる人間は、ほとんどいませんので、絶芸先生の勝率はどえらいものとなっております。
しかし、いくら絶芸先生が強いといっても、囲碁は一手一手交互に打つわけですから、2子局のハンデはそうそう、無くなるものではありません。2子局のハンデを野狐9段相手に、絶芸先生がどのように縮めていくのかを勉強したいと思いました。
絶芸先生の対局棋譜は、私たちにとって、とても勉強になる今までにない教材だと思っております。白:絶芸、黒:野狐9段氏
実戦図:白21まで
棋譜再生
実戦図:白21まで
他のAIは、置碁でも平気で三々入りいたしますが、絶芸先生は普通に小ゲイマカカリしていますね。
そして、ツケ二段を多用しています。
白19と二間シマリです。
黒20のハサミ攻撃になんと! 白21!!!
これ、四間トビと表現するのでしょうか??
右辺から中央一帯の黒模様化を事前に防いでいるのでしょうか?
それとも、「白3の石はそう簡単に取られる石ではありませんよ」と言っているのでしょうか?
この手の意図を絶芸先生に聞けるものなら聞いてみたいですね。
AI流炸裂
黒22は当然の遮断ですね。人間なら「この野郎」って感じでこう打ちますね。
ここをいったん保留して、左下隅に白23カカリ一本で白25ケイマ、白27ケイマ。
この連続ケイマはAIの手という感じがします。
そして、黒28に手抜いて、白29ツギからここを動き始めます。
黒30は覚えておきたい定石のような一手です。
なんとなく、中央が白っぽくなってきました。
二線から侵入
白40ツケから自身を強化し、白43からツケ二段です。
ここでは白51に注目です。
局面によって手は変化するので、定石の丸暗記はよくない例でした。
黒52のカカリに手抜いて、白53と本手を打つ絶芸先生でした。
ここを突破、分断されて、白が攻められる展開はよくないとの判断です。
黒54のコスミツケには、私は条件反射で立ちます。また、そのような方が多いと思います。
絶芸先生は、なんと!白55と二線へ侵入しました!!
この棋譜は、AI流の手が続出していますね。
悩ましい黒94ツケ
黒55と封鎖されれば、白57の三々入りして根拠を持ちます。
先手を取って、白65を捨て石にして外を封鎖します。
そして、左上隅を守るのではなく、白91と左辺から動いてきました。
白の二間シマリには、この黒94のツケなどいろいろと手がありますので、私は使いこなすことができませんでした。
ですから、この黒94に対して、絶芸先生がどう対応するのか注目です。
絶芸先生の対応策
白101、103が好手でした。
白は、白115まで大きく隅をトリなした。
黒は外勢を得ましたが、その外勢を使うことができません。
黒116、118、120、122と必死の攻めではありますが、絶芸先生は余裕で交わします。
白129までのAIの一手(無料のAIソフト)の評価値は、白が約2目リードとなっております。
この216手まで打たれ、白番の絶芸先生の中押し勝ちとなっております。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。