


こんにちは。こんばんは。
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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「棋譜の情報は公表された客観的事実」をご紹介いたします。
Information on game records is published objective fact.
【「今日の格言」と「漢字の読み方」】
湯飲み格言「死はハネにあり」
漢字の読み方「緑青」(ろくしょう):「りょくせい」ではありません。
銅の器物の表面にできる緑色のさび。長く日本では誤解されていましたが毒ではありません。
目次[非表示]
原告側完全勝訴の判決
有料視聴である「囲碁将棋チャンネル」での将棋の対局の番組の実況中継を見ながら棋譜を再現し、視聴者と語り合う動画を配信していた男性が、「囲碁将棋チャンネル」の要請でその動画を削除されたのは不当だとして、約338万円の損害賠償などを求める訴訟を大阪地裁に起こした。
2024年1月16日の判決で、武宮英子裁判長は「棋譜等の情報は公表された客観的事実であり、自由に利用できる情報」と判示した。
「囲碁将棋チャンネル」が原告の営業上の利益を侵害したと認定し、約118万円の支払いを命じた。
たややんCh.@将棋AI水匠
この裁判の詳細については、「たややんCh.@将棋AI水匠」(杉村 達也さんの配信動画)より
【棋譜の権利裁判】大阪地裁の判決を弁護士が基礎から考察!【将棋AI水匠/たややん】 (youtube.com)
弁護士である杉村 達也さんが非常にわかりやすく解説されております。
それではこの動画を作成された「たややん」こと「杉村 達也さん」をご紹介いたします。
杉村 達也さんのご紹介
千葉県の「本八幡朝陽法律事務所」に所属する弁護士であり、また、第3回世界将棋AI電竜戦本戦優勝の将棋AI「水匠」の開発者でもあります。
「水匠」は、藤井聡太八冠をはじめとする多くのプロ棋士、また、アマチュアにも将棋の研究に使用されております。
弁護士登録後の2017年に将棋AI「水匠」の開発を始め、わずか3年で世界制覇を果たしております。
また、「たややんCh.@将棋AI水匠」の配信にて、将棋界を盛り上げようとされております。
「将棋界とAIはうまく共存している。AI活用の事例のひとつとして、他の分野にも役に立つ」
と杉村達也さんは語られております。
棋譜等の情報は公表された客観的事実
自由に利用できる情報
今回の裁判で、有料の棋譜情報でも、公表されれば、客観的事実であり、それは原則として、自由利用の範疇に属する情報だとされました。
被告である「囲碁将棋チャンネル」は、そもそも将棋の棋譜の著作権の争いはしておりません。
被告が将棋の棋譜に著作権はないとしているのですから、中継で入手した「公表された客観的事実」である将棋の棋譜を使っても、何ら権利を侵害することにはあたらないとされました。
棋譜利用のガイドライン
日本将棋連盟のサイトに「棋譜利用のガイドライン」があります。
王将戦における棋譜利用ガイドライン
(抜粋、要約)
1.ガイドライン制定の目的
第三者が棋譜を公正・公平に利用するために遵守していただくべき事項や手続き等について、基本的なルールとなる本ガイドラインを定めました。棋譜の利用を希望される場合は、本ガイドラインの規定に沿い、所定の手続きを取ってください。
2.棋譜とは
公式記録に基づいて公式戦対局の指し手進行を再現した「盤面図」(静止画・動画を問わず)、および、符号・記号による「指し手順の文字情報」を含めて「棋譜」といいます。
3.棋譜の利用とは
棋譜を使って、公式戦対局の指し手順を、文字情報、図面(静止画または動画)等によって、刊行物、頒布物、放送、公衆送信、上映等の媒体上に再現することをいいます。 主催者の許諾を得た放送配信事業者(囲碁将棋チャンネル)の中継する対局の映像をもとに自ら棋譜を作成することも「棋譜の利用」にあたります。
4.対象対局
王将戦にかかわるすべての対局(予選、挑戦者決定リーグ、挑戦手合七番勝負)が対象です。
5.「棋譜」の利用許諾
(1)「棋譜の利用」に当たっては、利用の範囲、形態、期間、商用/非商用にかかわらず、8項に掲載するURLからお申し込みください。内容を確認のうえ、主催者から利用の可否と利用条件(利用料を含む)をお知らせします。
(2)利用料は商用、非商用で異なります。また、当該対局から2カ月が経過した後に利用料を引き下げるか、もしくは無料とします。
(3)SNSやブログ、動画サイトでの「棋譜の利用」は、次項の「私的利用」にはあたりません。なお、情報発信者が広告収入を得るか否かにかかわらず、当該サイトの閲覧が無料である場合に限り、「非商用」とみなします。
(4)対局中の「棋譜の利用」はお断りします。ただし、挑戦手合では、1日目の対局を対局2日目に利用することは可とします。
等々、以下略。
ガイドラインは、将棋の棋譜利用についての注意事項の一覧となっております。
許諾とは、「他人の要求や希望などを聞き入れて、それを許すこと」であります。
今回の判決文には次のようにありました。
「王将戦における棋譜利用ガイドライン」は、棋譜の利用権等を王将戦主催者が独占的に有する旨規定するが、王将戦主催者が、原告を含めた被告の実況中継の閲覧者の関与なく一方的に定めたものであり、原告に対して法的拘束力を生じさせるものであるとはいえない。
法律上保護できないものは、契約をもって守るしかありませんので、今後は、利用規約等でコンテンツを閲覧させる前に、利用者から同意を取らなくてはならないと考えられております。
ただし、Pokémon GOやドラクエウオークなどのゲームの動画配信は「映像」に「著作権」がありますので、同意がなくとも、ガイドラインに反しますと著作権違反となるおそれがありますので、お間違えなきよう。
時代の変化
明治の時代に解説付きの棋譜が新聞や雑誌に掲載されるようになり、専門家の高度なレベルの碁を庶民が知ることができるようになりました。
時代は変わり、生活環境もそのころとは大きく変化しております。
環境に適応できない企業は自然と淘汰されていきます。
日本将棋連盟及び日本棋院には日本の文化のためにも、新しい時代に対応するよう、今後とも企業努力を継続し、ご発展されることを期待しております。
Yahoo!知恵袋より
(抜粋、要約)
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大切に読ませていただきます。