昨日(2024年6月29日)第2回衢州爛柯杯ワールド囲碁オープンの準決勝戦が行われました。
われらが大将である、井山裕太さんは、残念ながら辜梓豪九段に惜しくも敗れ、決勝進出はなりませんでした。
井山さん、おつかれさまでした。
今回は、もう一方の山の準決勝戦をご紹介いたします。
現在の最強棋士である、申真諝(シン ジンソ韓国)と丁浩(中国)の対局を見て勉強したいと思います。
第2回衢州爛柯杯ワールド囲碁オープン
主催:中国囲棋協会
優勝賞金:180万元
持ち時間:2時間
コミは、7目半の中国ルールです。
黒:シンジンソ、白:丁浩
黒5と星からのシマリです。
金毛流(キンモウリュウ)の布石です。
野狐囲碁において、一時期、金毛というAIがこの布石で連戦連勝を飾っていたので、この名前がつきました。
人間の感覚では、小目からのシマリを優先していましたので、星からのシマリを優先させたAI金毛の打ち方は、当時、新鮮に映りました。
今でも、世界一のシンジンソさんが採用するくらいですから、有力な布石のひとつであります。
金毛流布石の使い方は、「okao囲碁研究所」に詳細な動画があったかと思います。
金毛流の布石から
実戦図:黒11まで
棋譜再生
実戦図:黒11まで
いきなりの白8スソガカリです。
序盤でスソガカリもあるのですね。
黒9カケに白10ノビ、続けて、黒1の右に並ぶのが定石のようなものですが、シンジンソさんは、ここで手抜いて、黒11とカカリました。
私は、「手抜き」をもっともっと活用しなければと考えさせられました。
ところで、コミ7目半の影響か、黒1までの絶芸の評価値は、白63.5%となっております。
分かりやすい序盤戦
実戦図:白40まで
棋譜再生
実戦図:白40まで
手抜かれたのですから、私も白12と三々に入りたいです。
左上隅は黒15から両ガカリ定石です。
白22を私はあまり見ないので、この定石は、ここでインプットしたいと思います。
左下隅は、黒33からツケ二段定石です。
シンジンソさんも、黒37とツギを選択しました。
今は、ツギの方が流行りなんですね。
これも、いっしょにインプットしましょう。
白40のヒラキまで、素人にも分かりやすい序盤となりました。
ツケ一発からの動き出し
黒41とベタっとツケ一発から、黒43といきなり動き始めました。
これは驚きました。
まったくもって、私の発想にない手でした。
これが、世界一の打ち方です。
ここまで打ったら、黒49は黒50まで私なら打ちますが、そこは手抜いて、黒49です。
うーむ。
世界一の打ち方は、他とはちょっと違うようです。
ところで、実戦の黒49は、絶芸も示しておりました。
白52までの評価値は、白52.9%と縮まっております。
白優勢に
実戦図:白88まで
棋譜再生
実戦図:白88まで
右下隅から下辺での折衝は、白がうまく立ち回ったようです。
白88までの絶芸の評価値は、白90%(6目)となっております。
シンジンソさんのここからの追い上げが楽しみですね。
いつの間にかの逆転
世界大会ベスト4の対局ですから、私などには、その内容はまったく理解できないところであります。
黒135と最後の大場に回り、いつの間にか絶芸の評価値は、黒97.5%となっております。
自然に見える白114と白122が評価値を落としましたが、この辺は最高峰レベルのシノギあいなので、よくわかりません。
この碁は、193手まで打たれ、黒番のシンジンソさんの中押し勝ちとなっております。
やはり、世界一は強いですね。
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