ネット碁活用の上達法
ネット碁の存在を知ることにより、2010年に私は囲碁を再開いたしました。
ネット碁のおかげで、24時間自分の好きな時間に対局ができます。
ネット碁であれば対局相手は豊富です。
ネット碁がなければ、電車に乗って碁会所に行くことになりますが、24時間好きな時に打てることはありませんし、対戦相手も限られます。
囲碁のルールを覚えても、対戦相手がいないと面白くないですよね。
パンダネットでは、ルールを覚えてビギナークラスを卒業したら15級から対戦相手が豊富であります。
ルールを覚えたての方には碁会所は敷居が高いと思われます。
囲碁を打てる私でさえも、電車に乗ってまで碁会所に行こうとは思わなかったくらいです。
ネット碁が発達し、囲碁環境は大きく良い方向に向かいました。
しかし、囲碁人口は逆に減少し続けております。
私は少しでも日本での囲碁人口が増えることを願っております。
そこで唐突ですが、ネット碁環境下(パンダネット)における、私のオリジナル囲碁上達法(勉強法)をご紹介いたします。
1.理解可能なちょい上クラスの技術を盗む法
2.潜在能力引き上げのためのイメージトレーニング
理解可能なちょい上クラスの技術を盗む法
1.理解可能なちょい上クラスの技術を盗む法
我々アマチュアが、井山さんや一力さんの棋譜を並べても、その棋譜を理解することは、ほぼ不可能であります。
例えるならば、小学1年生が6年生の国語や算数の授業を受けるようなものだと思われます。
理解できることは、ほとんどなく、ただただ時間の無駄となることでしょう。
プロ棋士のような、はるか高みではなくとも「ちょい上クラス」のアマチュアの棋譜から、自分に足りないものを見つけることはできるのです。
「ちょい上クラス」とは、たとえば、初段の方であれば、三段から四段くらいのクラスを指します。そして、そのクラスの棋譜を鑑賞(勉強)します。
「ちょい上クラス」の打つ手であれば、ほとんどの手の意図は理解できるかと思います。
しかし、その中でも自分のレベルとは何か違うものを感じることができるはずです。
その何かが自分に足りないものだといえることができるでしょう。
5級の方であれば「ちょい上クラス」は、3級から2級くらいですか。
10級の方であれば、7級から6級くらいではないかと思われます。
ネット碁には観戦機能があります。
パンダネットであれば、この観戦した棋譜を保存でき、あとで再生がすることができます。
初手からライブで観戦するのもよいですが、時間効率を考えると観戦棋譜を保存してあとで棋譜再生する方がよいかもしれません。
なにも終局までの総譜は必要としませんので、100手から150手くらい進んでいる対局を選んで、片っ端から保存します。
そして、自分の好きな時間に棋譜再生するだけです。
一手一手を考えながら棋譜再生(鑑賞)します。
注意点は、自動棋譜再生する際の速度をなるべく遅くすることです。
再生速度が速いと自分の考えが追いつきません。
パンダネットでの棋譜再生速度は、「速・中・遅」とありますが、「遅」を推奨いたします。
または、手動での再生を推奨いたします。
私もパンダネット初二段のころは、四段クラスの碁をよく観戦しておりました。
騙されたと思って一度お試しあれ。
潜在能力引き上げのためのイメージトレーニング
2.潜在能力引き上げのためのイメージトレーニング
プロ棋士によるとアマチュアの棋力は調子による波があり、上下2子くらいの揺れ幅があると聞いたことがあります。
つまり、10級の方であれば、調子が良い時には8級クラスの碁を打てるということです。
2子アップくらいの棋力が私たちには潜んでいるのです。
その潜在能力を引き出すイメージトレーニングです。
パンダネットでは、自分の対局はすべて保存されております。
交流広場(マイページ)の「対局結果、棋譜検索」から自分のすべての対局を棋譜再生できます。
これも便利な環境のひとつですね。
碁会所での対局を記録するには「碁罫紙(ごけいし)」に自分で記録するしかありません。
残念ながら、ほとんどのアマチュアは自分の対局を初手から終局まで記憶することはできませんので、碁会所から帰宅して「碁罫紙(ごけいし)」に丁寧に自局を記録するなどをやってる方は皆無だと思われます。
さて「対局結果、棋譜検索」より、イメージトレーニングに適した棋譜を検索します。
検索条件は「自分が大差(黒番で盤面20目以上)をつけて勝った棋譜」です。
局後に「あれ?こんなに勝っていたんだ!」という棋譜がイメージトレーニングに適した棋譜といえます。
何故だか分からないけど、終わってみれば大差で勝った碁は、潜在能力が十分に引き出された碁だといえるのです。
お相手がアタリを見逃して大石を取った勝ち碁などは除外してくださいね。
再生速度は、同じくなるべく遅くして、ゆっくりと自分の対局をご鑑賞ください。
自分が勝った対局なので、何度見ても気分がよいものです。日頃のストレス解消の効果もあります。
以上の2つの勉強法は、ネット碁ならではの勉強法(上達法)といえます。
ゆめゆめ疑うことなかれ。
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なぜ囲碁が廃れるのか柿門さんの考えを書いてください。
返信削除クローラーさん。貴重なコメントありがとうございます。
削除難しい問題ですね。
理由はいろいろとあるかもしれません。
理由のひとつに囲碁を楽しく伝える書き手(囲碁ライター)が少なくなったのではないかと思われます。
昭和までの棋士であれば、その意外な人物像をユーモラスに書かれたエッセイなどを読んだことがありますが、それ以降の棋士については、私は読んだことがありません。
川端康成先生の「名人」、中山典之先生の「昭和囲碁風雲録」、ほったゆみ先生(原作)、小畑健先生の(漫画)の「ヒカルの碁」などに匹敵するような名作が世にたくさん出てくれば、自然と囲碁ファンも増えるのではないかと思います。
また、現代では情報発信が「紙面」「テレビ放送」の他に「SNS」が加わりました。私はYouTubeの囲碁番組(特に初心者向けと子供向け)が増えることも願っております。