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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権2回戦」をご紹介いたします。
湯飲み格言「敵の注文に応ずるのは拙なり」
第7回呉清源杯2回戦
第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権が2024年11月24日から12月1日にかけて、中国福建省福州市で行われております。
日本からは、藤沢里菜(七段)、上野愛咲美(五段)、上野梨紗(三段)が出場されております。
主 催:中国囲棋協会、福州市人民政府
優勝賞金:50万人民元
対局場所: 中国福建省福州市「三坊七巷郭柏蔭故居」
対局方式:24名によるトーナメント戦
中国ルール、コミ7目半
持時間各2時間、秒読み60秒5回
24名の内訳
日本3名(3名ともシード選手、2回戦より出場)
中国13名
韓国4名
中華台北1名
北米1名
欧州1名
ワイルドカード1名(レジェンドの芮廼偉さん)
本日(2024年11月25日)2回戦が行われましたので、日本代表選手の活躍をご紹介いたします。
藤沢 里菜(七段) vs 王晨星五段(中国)
上野 愛咲美(五段 )vs 魏欣桐三段(中国)
上野 梨紗(三段 ) vs 羅楚玥六段(中国)
お相手の中国選手3名は、昨日の1回戦勝ち上がりで2回戦進出です。
日本選手3名はシードにより2回戦よりの登場となりました。
2回戦16名の国別内訳
日本3名
中国10名
韓国3名
黒:藤沢里菜、白:王晨星(中国)
黒:藤沢里菜、白:王晨星(中国)
実戦図:白10まで
棋譜再生
実戦図:白10まで
里菜さん、愛咲美さん、梨紗さんともに黒番が当たってしまいました。
やはり、7目半のコミは白有利に思えます。
黒1までの絶芸の評価値が白63.1%だからです。
実戦は、白10まで、3つも秀策のコスミが現れました。珍しいですね。
黒、序盤で不利な形勢に
黒27、29が少々重たかったようで、絶芸の評価値を落としました。
白40までの絶芸の評価値は、白97%(10目以上)となりました。
藤沢里菜さんが、序盤で形勢を損じるのを、あまり見たことがありません。
逆転への手がかり
序盤から白優勢で進行し、白124までの絶芸(最強AI)の評価値は、白97.7%(10目以上)でしたが、上図の最終の白140までの評価値は、白82.8%(4.5目)と急接近いたしました。
白140では、普通にツグ手を絶芸は示していました。
白140からコウ争いは、逆転への手がかりとなりました。
再度逆転へ
激戦が続いています。
白150では、すでに半目勝負となりました。
黒166とコウを解消した手が、評価値を落とし、白91.5%(6.5目)となりました。
ここは、コウ争いを継続したほうがよかったようです。
白196までの絶芸の形勢判断は、白3目
黒197までの絶芸の形勢判断は、白10目以上
白198までの絶芸の形勢判断は、黒5.5目
黒199が決勝点となり、黒201で隅の白に生きはありません。
絶芸の参考図
白198の絶芸の参考図:白1~黒10まで
白198の絶芸の参考図:白1~黒10まで
絶芸は白198で上図の白1を示しました。
黒2ツギはしかたありません。
黒10まで、この図は白のトリ番のコウとなっています。
この碁は、225手まで打たれ、黒番の藤沢里菜さんの中押し勝ちとなっております。
3回戦進出です。
黒:上野愛咲美、白:魏欣桐(中国)
黒:上野愛咲美、白:魏欣桐(中国)
黒は星と小目の一間ジマリ、白は二連星の布石で始まりました。
黒7の大ゲイマ受けは珍しいですが、作戦でしょうか。
大ゲイマだとすぐに三々に入りたくなるものですが、実戦の黒27までのワカレは、黒がポイントをあげました。
白16が評価値を18.3%(2.5目)下げました。
白16は当然の一手のように思えますが、絶芸は次図を示しました。
勉強になる絶芸の参考図
白16の絶芸の参考図:白16~黒25まで
棋譜再生
白16の絶芸の参考図:白16~黒25まで
絶芸は白16で上図を示しました。
上辺の方が価値が高いと判断しているのでしょうか?
また、黒21のカタツキから黒23と下に向かうのも勉強になりました。
白22と押されたら、私は馬鹿の一つ覚えで一間トビしか打ったことがありませんでした。
愛咲美さんの完勝譜
実戦図:黒75まで
棋譜再生
実戦図:黒75まで
白28、白32が評価値を下げました。
絶芸は、右辺の白2子の動き出しを示していました。
こちらの白石の方が価値が高かったのでしょう。
白54ととんでもない所にツケてきました。
そして、あれよあれよと言う間に白72まで渡ってしまいました。
うまいことやったように見えますが、そうでもないようです。
素人目に見ても、黒75がぴったしです。
黒75までの絶芸の評価値は、黒99.1%(10目以上)となっております。
この碁は、205手まで打たれ、黒番の上野愛咲美さんの中押し勝ちとなっております。
まったく隙の無い、上野愛咲美さんの完勝譜でした。
3回戦進出です。
黒:上野梨紗、白:羅楚玥(中国)
黒:上野梨紗、白:羅楚玥(中国)
黒57のハサミツケが評価値を下げました。
白は、この左下隅での戦いで上げたポイント(7.5目ほど)を保って終盤まで進みました。
終盤に上野梨紗さんが追い上げただけに、ここでの失点が勝敗に響いたように思えます。
絶芸の参考図
実戦の黒57を絶芸は、上図の黒57のハネコミを示しました。
以下白66まで。この後の進行は私には見えませんが、この図で白2.5目ほどのリードです。
これくらいの差であれば、逆転があったかもしれません。
この碁は、270手まで打たれ、白番の羅楚玥さんの中押し勝ちとなっております。
上野梨紗さん、おつかれさまでした。
藤沢里菜さんと上野愛咲美さんには、3回戦も勝ち上がって欲しいですね。
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大切に読ませていただきます。