こんにちは。こんばんは。
ご訪問いただきありがとうございます。
管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第50期 名人戦挑戦者決定リーグ戦(2024年12月11日)」をご紹介いたします。
50th Meijin Tournament Challenger Determination League
湯飲み格言「石の下に注意」
第50期名人リーグの序列
第50期名人戦挑戦者決定リーグ戦の序列は、次のとおりです。
序列1位:芝野虎丸(前名人)
序列2位:余 正麒(前回2位)
序列3位:井山裕太(前回3位)
序列4位:許 家元(前回4位)
序列5位:山下敬吾(前回5位)
序列6位:村川大介(予選突破)
序列6位:関航太郎(予選突破)
序列6位:広瀬優一(予選突破)
序列6位:福岡航太朗(予選突破)
この挑戦者リーグ戦は12月から8月まで行われます。
順位1位者が、一力遼(名人)に挑戦できることになります。
順位の下位4名が脱落となります。
12月5日に開幕戦が行われ、広瀬優一さんが初戦を飾りました。
〇広瀬優一(七段)vs●関航太郎(九段)
今回は、昨日(2024年12月11日)行われた、許家元(九段)と福岡航太朗(七段)の一戦をご紹介いたします。
許家元さんのご紹介
許家元さんは、1997年生まれの現在26才、24日のクリスマスイブがお誕生日なので、もうすぐ27才となります。
第43期 碁聖位(2018年、3勝0敗で井山さんより碁聖位奪取!当時20才)
第59期 十段位(2021年、芝野さんより十段位奪取!)
第60期 十段位(2022年、余正麒さんの挑戦を防衛!)
第28期 阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦優勝(2021年、井山さんを破り優勝!)
第40期 新人王(2015年、当時17才)
などタイトル総獲得数は6
碁聖位を当時七冠であった井山さんから3-0のストレート勝ちをし、七大タイトル獲得の入段からの最短記録(5年4か月)を更新いたしました。
一力遼さん、芝野虎丸さん、許家元さんは、「令和三羽ガラス」と称されています。
許家元さんは、4才の頃にお兄さんといっしょに囲碁教室に通い囲碁を覚えたそうです。
福岡航太朗さんのご紹介
福岡航太朗さんは、2005年生まれの18才。お誕生日が12月22日なので、もうすぐ19才となります。
小学校2年生のときに洪清泉先生の洪道場に入塾。
小学5年生時に出場した第6回こども棋聖戦高学年の部で優勝。
中学1年生時に日本棋院東京本院の院生になり、院生手合では最下級のEクラスから勝ち続け、Bクラスの4局目まで114連勝を記録。
2019年4月に13才で入段、2021年二段、2022年三段、2023年四段、2024年五段、七段、そして、今回の名人戦リーグ入りです。
まさに、順風満帆。日本囲碁界の期待の星であります。
来年は20才。勝負の年となりますね。
福岡航太朗さんは、4才のときにおじいさんの家にあった碁盤を見て囲碁に興味をもったそうです。ヒカルの碁みたいですね。
黒:福岡航太朗、白:許家元
第50期名人戦挑戦者決定リーグ戦
主 催:朝日新聞社、日本棋院、関西棋院
持ち時間:各5時間
2024年12月11日
黒:福岡航太朗(七段)、白:許家元(九段)
実戦図:黒17まで
棋譜再生
実戦図:黒17まで
黒は星と小目の一間ジマリ、白は星と三々の布石で始まりました。
最近は小目の一間シマリが大流行です。
小ゲイマシマリをほとんど見ません。
プロの対局では、あまり見ない、白2の三々は嬉しいですね。
白14コスミツケに黒15と立つのは当然ですが、ヒラキを省略して、右上隅へ先着しました。
昭和の頃は、各4隅でそれぞれ、定石を打ちまして、その「定石の選択」が重要なテーマでもありました。
人間の感覚
黒17ハネ、白18受け、黒19切り込みから定石なのでしょう。
三々定石は難しいです。
白34ツケは現代の打ち方ですが、私は右上隅の白ポンヌキされるのが気になりました。
さて、黒41とケイマで煽られた局面です。
さて、次の一手は?
と問われたときに、人間は白4子を逃げ出すことを第一に考えると思います。
あっさりと捨てた絶芸先生
白42の絶芸の参考図:白1~黒10まで
白42の絶芸の参考図:白1~黒10まで
絶芸先生は、あっさりと白4子を捨て、左辺に先制しました。
黒も黒4、6、8と白4子を大きく取ろうとしています。
この図で白51.3%、実戦は白48.7%でした。
形勢は互角
白は中央の黒石を取り、左下隅に地を持っています。
黒は右下隅から右辺に地を持っており、黒125と上辺を目一杯囲いに行きました。
黒125までの絶芸の評価値は、白56.4%となっております。
黒125はそのひとつ上(E17)の方がよかったようです。
敗着は白134
実戦図:白134まで
実戦図:白134まで
黒133までの絶芸の評価値は、白47.3%
白134までの絶芸の評価値は、黒74.7%
以降、評価値が白に振れることはありませんでした。
絶芸先生の参考図
白134の絶芸の参考図:白1~黒10まで
白134の絶芸の参考図:白1~黒10まで
実戦の白134で、絶芸は上図の白1を示しました。
以下、黒10まで。
微妙な図ですので、私には分かりません。
実戦は半目を争う勝負でしたから、実戦の白134は少し甘かったのでしょう。
この碁は、209手まで打たれ、黒番の福岡航太朗さんの中押し勝ちとなっております
福岡さんが初戦を白星で飾りました。
(。・(エ)・。)ノ↓ランキング参加中、ポチ応援をいただけると励みになります。
マイナビ 天頂の囲碁7 Zen(対応OS:その他) 目安在庫=△ |
基本布石事典(下巻)新版 星、小目、その他 [ 依田紀基 ] |
ヒカルの囲碁入門 ヒカルと初段になろう! [ 石倉昇 ] |
ひと目の詰碁 (マイナビ囲碁文庫) [ 趙治勲 ] |
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。