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【「今日の格言」と「漢字の読み方」】
有名格言「アタリアタリのヘボ碁かな」
漢字の読み方「希う」(こいねがう):「きう」ではありません。
強く願う。切望する。やや古風な、また改まった言い方。
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
著者:趙 治勲 編集発行人:佐藤馨 発行所:財団法人日本棋院
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![]() 差をつけるヨセ上達法 改訂版 (日本棋院新書 昇段編) |
はじめに(要約)
ヨセの本なんて、ちょっと読んだだけで頭が痛くなってくる、こんな人がいっぱいいるでしょう。
まるで難しい数学の教科書でも読んでいるような、複雑な計算がいっぱい詰まっているから、たぶんそう思うのでしょう。
はたしてアマチュアの皆さんにそれを押しつけていいものでしょうか。
”ヨセに計算はいらない”
と、あえて本書ではうたってみました。
そのために、本書ではひとつにつき4ページから10ページの短いテーマを作り、それぞれ、”講座編”、”問題編”、”実戦編”に分けて、飽きない工夫をしてみました。
計算についても、できるだけ省いたつもりです。
布石には布石の、戦いには戦いの”心”があるように、ヨセの分野にも冷酷な数字だけではない、“ヨセの心”があるはずです。
皆さんがこの本を読破されたとき、少しでも
”ヨセって、結構面白いものなんだな”
と思っていただけたら、私にとってこんなにうれしいことはないでしょう。趙 治勲
1987年2月20日初版目次
目 次
私は計算を重視していない
ヨセは計算がすべてじゃない
先手後手が重要なポイント
道知、執念の先手ハネツギ
先手ヨセにも時機がある
名人位を呼び込んだ妙手
二つのハネを先手にする置き
切込み一本で得をする
”様子見”の手筋を覚えよう
先手で決めるシメツケの手筋
ハネツギに強くなろう
終局寸前の妙手で半目勝ち
ひとつ飛躍すればツケは発見できる
荒らしのテクニックを覚えよう
深慮遠謀だったハネツギ
定石後のヨセを丸暗記しよう
三つのコウをすべて勝ってジゴに
コスミとツケを上手に使い分けよう
地をエグる厳しい置き
サルスベリは怖くない
”利き”を巧みに利用しよう
黒地と白地の間に打つ
中央は見た目ほど大きくはない
コスミはヨセの花形
いま一歩の踏込みが大切
こんな悪手を平気で打っていませんか
”世にも奇妙な終局”
以上、27項目が目次となっております。
ひとつひとつの題名のそれぞれに興味をそそられますね。
たとえば、「道知、執念の先手ハネツギ」、「終局寸前の妙手で半目勝ち」
などは、どんなんだろう?
と先にページをめくりたくなります。
「はじめに」に、「短いテーマを作り、それぞれ、”講座編”、”問題編”、”実戦編”に分けて、飽きない工夫をしてみました」とありますように、問題も含めて、文章が多く読み物としてもとても面白く作られております。
ヨセというと先手何目だとか、正直、面倒くさいことが多いですが、本書にはそれがありません。
本書は、改訂版も出版されているようでありますので、初版から人気があったものと思われます。
こんな悪手を平気で打っていませんか
こんな悪手を平気で打っていませんか
本書より(要約)
ヨセで皆さんが間違いやすい悪手のワースト10を選んでみました。
悪手は知らず知らずのうちにあなたをむしばんでいきます。
早期治療を施して、ヨセの感想戦で威張れるようにしましょう。
悪手その1
悪手その1:テーマ図
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棋譜再生
悪手その1
白1とハネられました。
黒番です。
私たちが間違いやすい局面です。
悪手その1:失敗図
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棋譜再生
悪手その1:失敗図
悲しいかな、私を含めて多くのアマチュアが、手拍子で黒2とツイでしまいます。
我々が間違いやすい、悪手その1でした。
悪手その1:正解図
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棋譜再生
悪手その1:正解図
黒2とハネて問題ありませんね。
白はダメヅマリです。
我々の大半の悪手は、手拍子が多いと思います。
悪手その2
失敗図:白2まで
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棋譜再生
失敗図:白2まで
先手だからと言って、黒1、白2の交換は悪手です。
白さんは、きっと、ほくそ笑んでいることでしょう。
悪手その2:正解図
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棋譜再生
黒1とハネても。白はダメヅマリのため、白2と受けるよりありません。
失敗図と正解図の差は明らかですね。
悪手その4
失敗図:黒3まで
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棋譜再生
失敗図:黒3まで
黒1、3と白一子を取りたくなります。
「取りたい取りたい」の心が、我々アマチュア共通の弱点となっていることを認識はしているつもりなのですが、このように、白石を取ってしまいます。
そして、後手をひいてしまっています。白2が好手で、黒はこれ以上ヨセの手がありません。
猛省の必要があります。
悪手その4:正解図
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棋譜再生
悪手その4の正解図:黒1まで
黒1と下からアテるのが好手です。
白が手を抜いて、他の大場に回るのであれば、黒1から一間に飛び込む大きなヨセが残ります。
悪手その4:正解図
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棋譜再生
悪手その4の正解図:黒3まで
もし、白2とツグのであれば、黒3のコスミがヨセの手筋です。
悪手その8
悪手その8:テーマ図
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棋譜再生
悪手その8:テーマ図
黒先:いかに
失敗図:黒7まで
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棋譜再生
失敗図:黒7まで
黒3とツイで白4、6のハネツギを先手で利かされては、いけません。
黒3ツギも手拍子の悪手かと思います。
悪手8の正解図:黒3まで
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棋譜再生
悪手8の正解図:黒3まで
黒3のタケフが白からの先手ヨセを防ぐ手筋です。
ゆえに、一線のハネツギは逆に黒の権利となります。
悪手8の正解図:白8まで
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棋譜再生
悪手8の正解図:白8まで
黒5、7のハネツギが黒の権利です。
白8の手入れが必要です。
残りの出は、白の権利として、失敗図と比べると黒地は同じ。
白地は2目減っています。
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こんばんは ☆彡
返信削除「棋書の紹介その66(差をつけるヨセ上達法)」を拝見しました。 (*^^*)
Ounaさま、いつもコメントをありがとうございます。
削除_(._.)_