



【「今日の格言」と「漢字の読み方」】
湯飲み格言「様子きくは高級手段」
漢字の読み方「一寸」(ちょっと):「いっすん」は一尺の十分の一(約3.03㎝)、わずかという意味で「ちょっと」
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
著者:王 銘琬 発行者:中川信行
発行所:株式会社毎日コミュニケーションズ
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![]() 碁は殴るか 構えるか (マイナビ囲碁ブックス) |
目次[非表示]
はじめに(要約)
みなさんは碁を打つとき、どのような基準で手を選んでいますか?
「盤上で一番大きい手、大きいと思える手を探すようにしています」
あるアマチュアの方から、こうした答えが返ってきました。うなずかれる方も多いことでしょう。
でも僕は「大きい手」というのがわからない。「大きい手」がたちどころにわかるのであれば、僕もそのように大きい手を基準に碁を打ってみたい。でも、わからないのだからしかたがない。さまざまな場面で「大きい手」を選び続ける自信が僕にはない。
では、どんな基準で手を選んだらいいのか。このテーマが、いつしか僕にとって永遠のものになりました。
そして、たどり着いたのが本書。碁は格闘技、「殴る」「構える」という基準で着手を選んでみてはどうか、というものでした。
着手を性質で大別すると、「先に行ったほうが有利になる手」と「待つ手」の二つになると思います。「先に行ったほうが有利になる手」とは、双方の石の強弱に関する要点とか、勢力の消長に係わる天王山とか、要するに急ぐべき一手です。急ぐべき手がないときは、そうした手ができるまで待ちの姿勢をとることになる。それが「待つ手」になります。
「殴る」「構える」という単純な行動で、二つの性質の手を使いこなせるのではないか。僕はそう思って、 実際の対局にもそうした姿勢で臨んでいます。みなさんも、「殴る」か「構えるか」という基準で碁を打ってみませんか。
2011年6月
王 銘琬
本書の構成
第1章:碁は格闘技
第2章:「構え」をとる
・実戦例1~8
第3章:殴らなければ勝てない
・実戦例1~7
第4章:アマの実戦譜より
・実戦例1~5
コラム
・反省はサルでもできる?
以上、本書は4章の構成となっております。
本書の理論は、第1章にて詳しく説明されております。
その理論を実戦にて、どう活用するかを第2章、第3章、第4章にて分かりやすく解説されております。
第4章のアマの実戦譜は、文字通り、アマチュアの実戦譜を王 銘琬先生がやさしいコメントで批評されており、普段もこのような感じで、指導されているかと見受けられます。
自分も何度かプロの先生から、批評されたことがありますが、とにかく、ほめて、ほめて、また、ほめてくれます。
分かってはいても褒められると悪い気はしないものなのです。
第4章:アマの実戦譜より
第1譜:自分の碁を打つ
実戦例3:「頭」は弱石同士の接点
第1譜:白14まで

棋譜再生
第1譜:白14まで
以下、本書より(要約)
本局の両者もなかなかの打ち手。自分の碁を打とうとしているところに好感がもてます。
白6以下の構えあいはいろいろあるところです。
黒は上辺の中国流を意識し、白も空間意識で負けないよう工夫しています。
白12と辺の石にカカったのが珍しいでしょうか。
白14のカカリもむろん考えられるが、コスミツケからの攻め、あるいはハサミを嫌ったのでしょう。
実戦の白12は、このいずれかを嫌っている。善悪は別にして、しっかりと自分の碁を打とうとしている。白12にはそんな意識が見てとれます。
第2譜:納得ゆく流れ
第2譜:黒39まで

棋譜再生
第2譜:黒39まで
以下、本書より(要約)
黒15は大事なところ、白にすべられては楽をさせる。まだ殴りかからないまでも、チャンスがあれば殴りかかろうという意識があります。
ただし、別法として黒19のコスミツケもあります。
白も自重して白16から20と構えたので、おだやかな進行になりました。
黒21は支配空間拡大の手。
この手で黒28なら堅いのですが、それでは勝てないと見ている。黒21は積極的です。
白22の様子見から黒模様に突入しました。以下はあまりひどく殴られないよう、軽いフットワークです。
本局で僕の目を引いたのが、黒39と打った場面です。
第3譜:「頭」をめざす
第3譜:黒47まで

棋譜再生
第3譜:黒47まで
以下、本書より(要約)
ここまで、なかなか打ちぶりを見せていた白氏ですが、白40が信じられません。白40は、まさに重箱の隅をつつくような手で、大所を見失っています。
いま、この局面での「頭」はどこか。白40はその頭をめざすべきでした。お互いの弱い石の接点に「頭」がある。弱い石、つまり、まだ十分に構えることができてない石はどれか?
それは、上辺から中央へ伸びた、黒石と白石に他なりません。白は、はっきりしない石が上辺にまだ二つありますが、そのどちらを弱い石と感じるか。それと、黒の弱い石の接点が今現在の「頭」です。
そして、「頭」を見つけたら、弱い石から動く。必然的に浮かぶ手があると思います。
王 銘琬先生の殴り
実戦白40の王 銘琬先生の参考図:白1~白3

棋譜再生
実戦白40の王 銘琬先生の参考図:白1~白3
以下、本書より(要約)
白1がそのひとつ。
黒2がそれほど痛いでしょうか。黒2なら白3で、こちらの黒に殴りかかります。
黒2で殴られた白と、白3で殴られた黒のどちらが痛く見えますか?
王 銘琬先生の殴りからの参考図
実戦白40の王 銘琬先生の参考図:白1~白5

棋譜再生
実戦白40の王 銘琬先生の参考図:白1~白5
以下、本書より(要約)
仮に黒2、4のツケノビならば、しっかり白5とツイでおく。
実戦の白40に向かうのはずっと先の話となるでしょう。
殴りからのAIの参考図
王銘琬先生が推奨した白1コスミに対して、AIはどう受けるが気になったので、AIで調べてみました。
AIはツケノビではなく、黒1ノゾキを示しました。
以下、白14まで。
上辺2つの弱い白石の補強が急務だったことは間違いないようです。
アマチュアの対局であれば、この参考図で、ほとんど互角の進行でした。
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こんばんは☆彡
返信削除「棋書の紹介その69(碁は殴るか構えるか)」を拝読しました。(*'ω'*)
碁は格闘技、「殴る」「構える」か…… 一寸こわいですね。
Ounaさま、いつもコメントをありがとうございます。
削除究極は、殴る(攻め)か構える(守り)かになるのでしょうね。
(。・(エ)・。)ノ