第49期天元戦第1局(2023年10月10日)

2023/10/10

01.タイトル戦

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関航太郎天元に一力遼棋聖が挑戦する第49期天元戦挑戦手合五番勝負の第1局が本日(2023年10月10日)午前9時より愛知県岡崎市の「龍城神社(たつきじんじゃ)」で行われました。

一力さんは、一昨年、関さんに天元位のタイトルを奪われているので、リターンマッチとなります。

関さんは、一昨年20才で、最年少天元位の記録を塗り替え、昨年、伊田さんの挑戦を3勝2敗で退け、今期3連覇を狙います。


対局場となる、龍城神社(たつきじんじゃ)のサイトより、社記には次のように記されておりました。

1452年
三河国守護代、西郷稠頼が岡崎城を築城した際、城の井戸から龍神が現れ昇天した。以降、天守に龍神を祀り、城の名を龍ヶ城と称した。
1543年
徳川家康公生誕の朝、城楼上に雲を呼び、風を招く金の龍が現れたという伝説が残る。家康公は戦乱の世を鎮め、泰平の世を築く。その偉業を称え、城内に東照宮を奉祀。
1766年
岡崎藩主本多忠粛は、本丸に本多忠勝公を祭神とする映世神社を祀る。
1876年
東照宮と映世神社を合祀。龍城神社となる。
1962年
社殿再建を機に、天神地祇、岡崎市旧領の護国の英霊を合祀した。

対局場となる、龍城神社は、徳川家康公が生まれた岡崎城の隣に位置しております。

徳川家康公生誕の朝に城雲を呼び風を招く金の龍が現れ、昇天したという伝説が残るくらいでありますから、とてつもないパワースポットであります。

霊験あらたかなこの対局場での両者の熱戦を期待いたします。


黒:一力遼、白:関航太郎

2023年10月10日、龍城神社にて、持ち時間:各3時間

黒:一力遼(棋聖)、白:関航太郎(天元)


(左図):実戦図、白100まで、(右図):白100の絶芸の参考図

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生
棋譜解説図(数字、記号入り)

(左図):実戦図、白100まで

実戦の黒99まで互角の進行でしたが、次の白100が絶芸の評価値を20%ほど下げてしましました。

この白100での絶芸の参考図を右図で示します。


(右図):白100の絶芸の参考図

白1、3、5を決めるのはなんとなく理解できますが、それ以降は、AI同士の対局のようで私にはさっぱりです。

当然の一手に見える白100なのですが、囲碁は難しいです。


敗着は黒125

実戦図、白128まで
棋譜解説図(数字、記号入り)

実戦図:白128まで

ここまで、優勢に進めていた黒ですが、黒125のハネで評価値が逆転し、黒127では白の評価値が81.5%まで上昇いたしました。

黒125も私には、普通の打ってしまいますし、悪い手とも気がつかないと思います。


絶芸の参考図

黒125の絶芸の参考図
棋譜解説図(数字、記号入り)

黒125の絶芸の参考図

実戦の125では、絶芸は、黒1からの手順を示しておりました。

黒1が急所だったようです。

この図であれば、互角の進行となり、勝負の行方はこれからだったことでしょう。

この碁は208手まで打たれ、白の中押し勝ちとなっております。


ここでリードを奪った後の関航太郎天元の打ちまわしは、完璧で付け入るスキを与えませんでした。

正直、関航太郎天元がここまでの強さとは、失礼ながら知りませんでした。

今後は、天元以外のタイトル戦にも登場して、現在の三強(一力、芝野、井山)に追いつき追い越すような活躍を期待したいものです。

次の第2局は、10月17日(火)に札幌市の「ホテルエミシア札幌」にて行われます。

楽しみですね。


総譜(白208手まで)

実戦図:総譜(白208手まで)
棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

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