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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第71期王座戦第1局」をご紹介いたします。
井山裕太王座に余 正麒(よ せいき)八段が挑戦する第71期王座戦第1局が本日(2023年10月20日)午前9時より、東京港区の「グランドプリンスホテル新高輪」で行われました。
余 正麒さんは、台湾生まれの今年で28才で、主な戦績として、関西棋院第一位決定戦6連覇があげられます。
タイトル戦への挑戦は、今回が5回目、王座戦挑戦は、3回目となります。
そろそろ、初タイトルがあってもおかしくない戦績です。
対する井山さんは王座のタイトルを通算で8期保持しており、現在2連覇中であります。
井山さんは、日本の囲碁の歴史において最強の棋士のひとりであります。
黒:余 正麒、白:井山裕太
持ち時間は各3時間。
世界戦の標準の持ち時間であります
2023年10月20日、グランドプリンスホテル新高輪にて
黒:余 正麒、白:井山裕太
ここまで、とてもきれいな布石です。
棋譜並べにもってこいの布石だと思います。
白32に黒33も自然な一手です。
しかし、ここでも絶芸は面白い手を示しました。
絶芸の面白い手その2
なんと黒33です。
左上隅を放置しています。
もう何が何やら私にはさっぱり分かりません。
この図で黒54.2%を示しております。
ちなみに、実戦の黒33までの評価値は42.7%でありました。
上辺をほっといて下辺へ
上辺はまだ、打ちたりないような気がするのですが、井山さんは上辺をほっといて、下辺へ白76とツケました。
先ほど、絶芸の参考図でもこのツケは出てきました。
この形はこのツケから手をツケていくものなのしょう。
意味は分かっていませんが学習しました。
ここまで、形勢は、互角の半目勝負であります。
敗着は黒161
ここまで、白の井山さんが若干リードしております。
しかし、その差は極々わずかであります。
一手のミスでひっくり返る形勢であります。
ここで、余 正麒さんに痛恨のミスが出ました。
黒161(H5)です。
この形、カケツギになるので、皆さんも反対側からアテるのではないでしょうか。
もちろん、反対の162(F5)からアテるのが正解でした。
何か勘違いがあったのでしょうか。
この碁は、170手まで打たれ、白番の井山さんの中押し勝ちとなっております。
次の第2局は、一週間後の10月27日に京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で行われます。
楽しみですね。
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