購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
新版 「基本死活事典」
著者:張 栩 日本棋院
改訂にあたり、旧版を整理しなおしました。また、さらなる内容充実を図るため、いくつかの筆を加えさせていただくことになりました。
まず、序章では眼と欠け眼の仕組みについての解説を、第一章「生きと死に」では生き形、死に形、中間形(コウなど)という死活における三つの結論についての解説をそれぞれしました。
さらに、第五章「一眼をめぐる攻防」では一眼を作れるかどうかに特化したテーマを、第六章「筋」では死活にまつわる基本手筋から古典詰碁に見られる有名な筋まで、さまざまな筋を分類しての解説をしました。
今回の改定によって、基本死活をとりまとめた本としては、より完成に近づいた一冊になったのではないかと自負している次第です。
本書に書かれていることは、実戦に通じるものばかりです。死活が苦手な方は、問題を解くというよりは、全部暗記するつもりで取り組まれてはどうでしょうか。
ここで得た知識はヨミの力を持つことと同等のものであり、それはそのまま棋力につながるものだと思います。
本書がみなさまの上達の一助になれば幸いです。
2014年7月 張栩
新版、基本死活事典、序章より
二眼
眼が2つ以上ある石は生きています。
なお、眼は完全な眼(本眼)でなければいけません。欠け眼ではいけません。
このように眼が2つあれば、黒に完全に包囲されても取られることはありません。
a、bは、着手禁止点のため、黒は打つことができません。
つまり、白は生きているということです。
続:二眼とは
眼がひとつだと、bにダメが詰まるとアタリになります。
当然のことながら、その次に黒にaと打たれると白は取られてしまいます。
黒aと打たれると、白はアタリになります。
白bと打てば、先ほどの黒石は取れますが、取った後の形は、一眼の形です。
生きるとは、最初に示した図のようにa、bと別々に眼を持たねばなりません。
碁の生き死にのルールで一番重要な点がここになります。
眼を2つ別々に持つことが「生きる」ということになります。
本眼と欠け眼
眼のように見えて本当の眼ではない、この形を「欠け眼」といいます。
左側の白は、二眼作ることができないので、死んでいます。
これを「本眼」といいます。本当の眼です。
右側の白は、別々に本眼が2つあるので、生きています。
眼と欠け眼の仕組み
図の×はそれぞれ、隅、辺、中央での欠け眼です。
本眼にするには
眼を本眼にするには、図では、白が〇の位置をしっかりと占めることです。
黒に〇を占められると欠け眼にされてしまいます。
隅は1か所、辺は2か所、中央は3か所を白が打たないと本眼にはなりません。
1か所でも黒に打たれると欠け眼にされてしまいます。
このように死活の序章で、張栩先生が解説されている死活の基本は、生きるために欠け眼にならないように注意し、本眼を2つ作れるかどうか。
殺すために、欠け眼にですることができるかどうか。
ここが重要なポイントとなります。
本眼と欠け眼の見極めが肝心です。
そうそう。本眼が2つで生き!
|
|
(。・(エ)・。)ノ ↓ブログ村ランキング参加中
|
マイナビ 天頂の囲碁7 Zen(対応OS:その他) 目安在庫=△ |
基本布石事典(下巻)新版 星、小目、その他 [ 依田紀基 ] |
ヒカルの囲碁入門 ヒカルと初段になろう! [ 石倉昇 ] |
ひと目の詰碁 (マイナビ囲碁文庫) [ 趙治勲 ] |
FC2 ブログランキング |
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。