三々入りより生じる形
テーマ図
テーマ図
星へ小ゲイマがかり、小ゲイマ受け、三入りから生じる形です。
ここまでの手順が頭に思い浮かべば、すでに５級くらいの棋力があるかと思います。
死活の問題としても有名な形ですが、今回のテーマは「よけいな手」であります。
黒１がよけいな手
この黒１がよけいな手であります。
この図に限らず、ヨセの局面でもないのに、先手だからと言って、空いているところを出て、お相手に押さえられる又はツガレる等々。
このような打ち方をされている級位者の方をよく見かけます。
このような「よけいな手」が少なくなればなるほど、有段者へ棋力アップするかと思います。
白の選択肢
黒７までの進行が予想されます。
白はコウにもできますし、しっぽ切りで生きることもできます。
白取り番のコウ
白８に対しては、よけいな手のおかげで、黒９とコウにするしかありません。
白取り番のコウです。
無条件で死ぬところを、黒のよけいな手のおかげでコウになったのですから、白さんは、笑いが止まりません。
普通に生きています
白８の好手もあります。
黒は取るとオシツブシになりますから、この白８をトルことはできません。
しっぽ切りで白生き
黒９のアタリには、白10と眼を持ちます。
白４目を取られても、二眼はあります。
黒のよけいな手がなければ、決して白が生きることはありませんでした。
蛇足の図
テーマ図より白12まで
テーマ図より白12まで
白４子を取られても白12と取り返し、二眼確保です。
よけいな手を打たなければ、黒１、３の両バネで簡単に白死でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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