

こんにちは。こんばんは。
ご訪問いただきありがとうございます。
管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「古碁の定義(当ブログにて)」をご紹介いたします。
岡目八目
読売新聞の囲碁コラムである「岡目八目」と「上達の指南」には、上達するためのヒントがたくさん掲載されていますので、みなさんも、ぜひ一度、ご覧になることをおすすめいたします。
この企画を日本棋院でもやれば、閲覧者が増え、しいては、新規のファン獲得にも貢献すると思いますがいかがでしょうか。
このコラムの福井正明先生の回では、古碁について、いろいろと書かれており、大変楽しく読ませていただきました。特に本因坊道悦のエピソードは、知らない方がほとんどだと思いますので、ぜひご覧ください。おすすめです。
この中で、福井正明先生は古碁について、次のように述べられていました。
読んで字のごとく「古い碁」のことで、具体的には、江戸時代から明治・大正期までの碁を指します。
古碁が教材
昭和の時代になって、専門家の棋譜が棋書や新聞により、知ることができるようになりました。
それまでは、それぞれの家元に伝わる棋譜か、希少な棋書くらいしかなく、庶民は、知る由もありませんでした。
新聞棋戦が始まって、囲碁のおかげで新聞の発行部数が飛躍的に伸びたと聞いております。
当時の庶民は、専門家の高レベルの対局(棋譜)情報にあこがれていたのでしょう。
昭和の時代のプロ棋士は、子供の頃や院生の修業時代には、必ずや古碁を勉強されていたと聞いております。
道策、丈和、秀和、秀策、秀甫、秀栄などの名だたる名手の碁を並べて勉強をされておられたのだと思います。
まだ、専門家の打ち碁集が少なく、古碁の打碁集の方が手に入りやすかったのも理由のひとつだと思われます。
現代碁と古碁との違い
現代の碁と古碁との大きな違いは、次の2つです。
- コミの有無
- 持ち時間の有無
昔の手合割
昔は、専門家の数が現代と比べて圧倒的に少なかったので、打ち込み制を採用することができました。
最初に互先(たがいせん、2局でワンセット)、一方が四番負け越すと
先相先(せんあいせん、3局ワンセットで、黒番、白番、黒番)に手合いが変わります。
また、四番負け越すと定先(じょうせん、3局ワンセットで、黒番、黒番、黒番)
また、四番負け越すと先二先(せんにせん、3局ワンセットで、黒番、二子局、黒番)
また、四番負け越すと二先二(3局ワンセットで、二子局、黒番、二子局)
また、四番負け越すと二子(3局ワンセットで、二子局、二子局、二子局)
二者間の対局で、片方が四番勝ち越しとなった場合に手合割を変えるのが普通でした。
昔はトーナメントやリーグ戦のように一発勝負で勝ち負けを決めることはなく、互先なら2局ワンセットで、お互いに白黒を持って勝ち負けを競うという考え方なのです。
人数が少なく時間も限りなくありましたので、この制度が有効に機能しておりました。
コミについて
昔から先に打つ黒番の方が有利だとの認識は当然ありましたが、それも白黒交互に持てば、(2局でワンセット)条件は同じだよね。という考え方でした。
本因坊秀和は、先番の利を五目くらいと答えておりました。
日本では、2004年にすべての棋戦がコミ5目半から6目半に変わりました。
それまで、盤面6目差が、半目勝ちであったのが、半目負けとなる大きなルール変更でした。
このルール変更は、黒白の勝敗の統計データと人間の感覚できめられたものであります。
もし、時間が許されるのであれば、昔のようにコミ無しにして、お互いに白黒もって番碁で勝ち負けを決めるルールの方がスッキリすると私は思っております。
持ち時間について
昔は時間無制限でした。
無制限というと何日もかけて一局を打っているようなイメージがあるやと思いますが、先のコラムにおいて、福井正明先生は、次のように述べられていました。
「実際はそれほどでもなく、1日で決着がついている碁が大半と言っていいでしょう。それどころか、1日で二局打っていることも、決して珍しくありません。」
秀和、秀栄の親子は早打ちだったと何かの本で読んだ記憶があります。
現代碁では名人戦のように、持ち時間各8時間の二日制もあれば、世界戦の標準である持ち時間各3時間、NHK杯の一手30秒、ただし考慮時間1分が10回など、棋戦によって、持ち時間もさまざまであります。
持ち時間が長い方がそれだけ長く考える事はできますが、持ち時間の有無、持ち時間の長さによる対局の区別分けには意味があるとは思えません。
古碁の定義(当ブログにて)
よって、現代碁と古碁の違いは、コミの有無のみと当ブログでは定義付けしたいと考えました。
そうすると、呉清源先生と木谷実先生の鎌倉十番碁なども古碁の分類になりますので、当ブログのラベルも「古碁を楽しむ」へと変更いたします。
何卒、ご理解のほど宜しくお願い致します。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。