小目:小ゲイマカカリ(秀策のコスミ)

2023/09/11

07.定石あれこれ

この記事をシェアする
  • B!

小目への小ゲイマカカリに対して

(小目:小ゲイマカカリ)
棋譜解説(数字、記号入り)

右上隅をご覧ください。

黒の小目に対して、白が小ゲイマカカリした局面です。

いろいろな手が考えられるところです。現代だと左上下の三々入りやカカリが普通ですか。

しかし、ここは定石の紹介の場なので、右上隅の黒の受けにしぼります。


秀策のコスミ

(秀策のコスミ)
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

黒1が秀策のコスミです。

一路下の小ゲイマ受けもありますが、ケイマはツケコシを常に狙われます。

簡明さからいえば、秀策のコスミ一択であります。

私は小目に小ゲイマかかりされた時は、ウマシカのひとつ覚えで秀策のコスミしか打ちません。

昭和の時代、コミが導入されて以降、この秀策コスミは、コミ碁の時代では、足が遅く少し甘いとの評価でした。ヒカルの碁でもそういう考え方が描かれていました。

AIが打ち始めたことにより、秀策のコスミは現代に蘇りました。


白:小ゲイマ受け

(白の後続手段1)
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

白ケイマ受けには、定石という意味で黒3にヒラキますか。

秀策のコスミが強い形なので、黒3を手抜いてもぜんぜんokです。


出入りは20目

(黒白、今後のポイント)
棋譜解説(数字、記号入り)

すぐには、打ちませんが、黒からは、Aのコスミツケが根拠の要点となります。

白はタツくらいですから、黒は下がって実利を得ます。

白からはBのスベリが根拠の要点となります。

白黒お互いに打つ時期の見極めが大切になります。

ちなみにこの出入りは20目と言われています。


白:二間ビラキ

(白の後続手段2)
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

(左図)
白、二間ビラキ。実戦ではこれが一番多いかと思います。

ここでひと段落で、他の大場にまわる方が多いと思いますが、黒が続けて打つとしたら、右図になります。


(右図)
黒コスミツケからの一間トビが絶対の安心、安定となります。

白:三間ビラキ

(白の後続手段3)
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

(左図)
白、三間ビラキ。最近はあまり見なくなったような気がします。何か理由があるのかもしれません。

私は、二間よりこの三間ビラキの方が好きでよく打っています。


(右図)
最近、ちらほら、見かけるようになりました。大々ゲイマの構えとでもいうのでしょうか。

残念ながらこれはまだ、未知数なので紹介までに止めておきます。


(白の三間ビラキに対して打ち込み)
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

(左図)
打ち込んだ石を捨て石にして、いわゆる定石というやつです。

シチョウが良ければ、黒7と守らずに黒8と逃げ出す手もあるそうですが現局面ではシチョウは黒が悪いです。


(右図)
三間ビラキに打ち込んだ石への白4の下ツケは、サバキの手筋でよくある形です。

普通は、この形では、黒ハネだすのですが、今回は簡明さを求め、またキカシとみて黒5のヒラキを推奨したいと思います。

白がもう一手かけるのは本手ですが、少々遅れているような気がしますので、黒に不満はないかと思います。

結論として、小目への小ゲイマカカリに対しては、秀策のコスミ一択といたします。

ある程度、経験を重ねた後にケイマ受けやハサミを覚えるのが良いかと思います。


  • 手順は、図の左下にある青文字の「棋譜再生」でご覧いただけます。
  • つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
  • つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。

  • 最後までご覧いただきありがとうございました。
    よろしかったら、ご感想などをコメントでお聞かせください。



     (。・(エ)・。)ノ ↓ブログ村ランキング参加中
    にほんブログ村 その他趣味ブログ 囲碁へ
    人気ブログランキング


    マイナビ 天頂の囲碁7 Zen(対応OS:その他) 目安在庫=△

    基本布石事典(下巻)新版 星、小目、その他 [ 依田紀基 ]


    ヒカルの囲碁入門 ヒカルと初段になろう! [ 石倉昇 ]

    ひと目の詰碁 (マイナビ囲碁文庫) [ 趙治勲 ]


    FC2 ブログランキング
    PVアクセスランキング にほんブログ村

    ブログテーマ(橘中の楽)

    自分の写真
    囲碁とは黒と白が交互に打って、自分の陣地の大きさを競うゲームであります。碁盤の目は361あり、黒白交互に打つと10の360乗ものパターンがあり、無限の世界と言われております。また、囲碁は、礼節を重んじ、礼に始まり礼に終わる競技でもあります。私はネット碁を楽しんでおりますが、ネット碁のおかげで囲碁は世界中に広まり、世界中で楽しまれるようになりました。囲碁に国境はありません。そんな囲碁の魅力や楽しさを少しでも伝えることができればと考えております。

    CD、DVD、コミック買取専門店

    日本酒専門通販サイト

    楽天でお買い物

    楽天でお買い物

    囲碁の書籍を検索(amazon)

    囲碁の書籍を検索(楽天)

    黒番、白番、あなたはどっち?

    CD、DVD、コミック買取専門店

    名入れギフト

    QooQ