そんな野狐9段に4つ置かせて、ボコボコにするのが、現在のAIの実力です。
野狐囲碁には、絶芸以外にも、いろいろな種類のAIが対局しています。
私は、野狐囲碁に詳しくはないので、詳細は知りませんが、それぞれのAIに実戦を経験させて、研究データの収集をしているのではないかと思っています。
このAIは、4子局のみの対局をしていた面白いAIでしたので、ご紹介いたします。
ちなみに絶芸は2子局のみです。
おとなしい序盤戦
黒30まで、取り立てて話すことは、ありません。
野狐9段が打とうと、初段氏が打とうと、私が打とうとここまでは、変わりはないと思います。
強いて言えば、黒22が固すぎることと、黒30は一間に構えたいくらいです。
そんなことは、私に指摘されなくても、百も承知の野狐9段氏であります。これは、AIの強さを認識しているからこその地を取って固く勝とうという意識の表れであります。
ここまで、おとなしく打っていたAIですが、白31と仕掛けてきました。
気になる白模様
現局面では、右辺の白模様が気になるところですから、消しにいくとか右上隅から割いて出ていくとかするところだと思います。
AIの一手(無料のAIソフト)によると、黒48まで、黒のリードは、34.5目となっております。
無抵抗の平和主義者
棋譜再生 |
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AIによる検討の必要なく、これはひどい手としか言いようがありません。
すべてが白の言いなりになっています。反発精神のかけらもありません。
もし、これで黒が勝てたとしても、ぜんぜん、面白くありません。
9段とありますが、もしかしたら中身は違う人が打っているのかもしれません。
黒64時点で、黒のリードは23.5目であります。
(右図)
黒は無抵抗の平和主義をを貫きます。
挙句の果てに黒88、90とカス石を取りに行きました。
黒90時点で、白のリードが9.4目となってしまいました。
今回は、黒の悪いお手本という意味では、良い教材となったかと思います。
取られないように、しっかりと地を取って勝とうという気持ちはわかりますが、ここまで、白の言うなりになっては、もはや碁とはいえません。
この碁は113手まで打たれ、白の中押し勝ちとなっております。
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