第48期棋聖戦第2局(2024年1月21日)

2024/01/21

01.タイトル戦

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こんにちは。こんばんは。

ご訪問いただきありがとうございます。

管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ

今回は、「第48期棋聖戦第2局2日目」をご紹介いたします。


第48期棋聖戦第2局2日目

一力 遼(棋聖)に井山 裕太(王座)が挑戦する第48期棋聖戦七番勝負の第2局が1月20日、21日の両日に奈良県奈良市の世界遺産「法相宗大本山 興福寺」で行われました。

昨年(2023年)も両者によるタイトル戦は、数多く行われました。

当ブログにおいても、本因坊戦、碁聖戦、阿含桐山杯などをご紹介しております。

現在の日本囲碁界において、最強のお二人の対決が2024年最初に棋聖戦という囲碁界最高のタイトルを賭けて行われております。

第1局は、一力さんが難局を制し、中押し勝ちを収めております。


一力 遼さんのご紹介

一力遼さんは1997年生まれの26才。

一力遼、芝野虎丸、許家元のお三方は「令和三羽烏」と呼ばれておりますが、現在では一力さんが1歩リードといったところでしょうか。

棋聖、本因坊、天元、碁聖、阿含桐山杯、竜星戦、NHK杯など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は現在21と日本囲碁史に残る大棋士となりました。

また、新聞社「河北新報社」の創業家が一力家であり、一力さんは名門の家だとのことです。

一力遼さんのお父さんが現在の社長で、社主のおじいさんから5才のとき囲碁の手ほどきを受けたとのことです。


井山 裕太さんのご紹介

井山裕太さんは1989年生まれの34才。

20才で名人位についてからは、破竹の快進撃を続け、井山1強時代を築きました。

日本囲碁史上初の七冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)独占を2度も達成しております。

また、年間グランドスラム(その年の七大タイトルをすべて独占)という快挙も達成し遂げております。

日本囲碁史に燦然と輝く記録であることは、間違いありません。

一時代を築いた井山さんでありますが、30才を超え、現在は、令和三羽ガラス等、新時代の挑戦者から、必死の防戦を繰り広げております。

井山さんは5才のときにテレビゲームで囲碁を覚えたとのことです。


アンケート総投票数は6票

先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。

投票総数:6票

一力 遼さんを応援:2票(33.3%)

井山裕太さんを応援:2票(33.3%)

どちらもがんばれ!:2票(33.3%)

ご投票していただいたみなさま、ありがとうございました。


勝負飯

(10時のおやつ)

一力さん
ぶと饅頭とオレンジジュース。

ぶと饅頭」は、なめらかな舌触りのこし餡をカラリと揚げた生地で包んだ、奈良の名店「萬々堂通則」の代表銘菓。 春日大社の御祭礼でお供えされている「ぶと」を現代風にアレンジした、奈良ゆかりのお菓子です。

井山さん

ホットコーヒーのみ。

  
(お昼ごはん)

一力さん
老舗の料理店、久家さんの「山桜」

井山さん

老舗の料理店、久弥さんの「朝日」

どちらも、豪華なお弁当でした。

 
(3時のおやつ)

一力さん
くずのこロールとホットコーヒー。

井山さん

大仏プリンとホットコーヒー。

大仏プリンは490グラムの大容量で、奈良のお土産として喜ばれているそうです。
昨日の注文と逆になりました。
お互いに美味しそうに見えたのでしょう。


黒:一力遼、白:井山裕太

主催:読売新聞社

特別協賛:サントリーホールディングス

優勝賞金:4,300万円

持ち時間:各8時間

2024年1月20日、21日、世界遺産「法相宗大本山 興福寺」にて

第48期棋聖戦七番勝負第1局

黒:一力 遼(棋聖)、白:井山裕太(王座)

持ち時間は各8時間、1日目の消費時間は、黒番の一力さんが3時間32分、白番の井山さんが4時間28分でした。

それでは2日目の対局を封じ手から見ていきましょう。


封じ手は深い打ち込み

実戦図:黒103まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

実戦図:黒103まで

封じ手は、黒103(R6)のカカリでした。

ドカンと入りましたね。封じ手予想は見事に外れました。


右下が白模様に

実戦図:黒111まで

棋譜解説図(数字、記号入り)

実戦図:黒111まで

封じ手の103から黒111までを見ると一力さんは、劣勢を意識しているようです。

絶芸(最強のAI)のここまでの評価値は、白95.4%であります。


最後の大場は白

実戦図:白126まで

棋譜解説図(数字、記号入り)

実戦図:白126まで

黒は、上辺の白6子を大きく飲み込みこんだように見えますが、L18へのハネ出しなど、まだまだ白には手がありそうです。

白126と最後の大場にまわり、白が若干、打ちやすい形勢のようです。

白126までの絶芸の評価値は、白95.3%となっております。


コウ争いからのフリカワリ

実戦図:黒151まで

棋譜解説図(数字、記号入り)

実戦図:黒151まで

白151とコウをぶち抜きました。

黒は151から手順をつくし、ここで眼を持つことはできましたが、互角のフリカワリだったようです。

井山さんは、優勢になったあと落ち着いた打ちまわしを見せてくれました。

この碁は218手まで打たれ、白番の井山さんの中押し勝ちとなっております。

序盤の黒14子の捨て石作戦が実に見事だっただけに、一力さんには残念な一局となってしまいました。

黒103の封じ手からの数手で、黒の評価値が落ちましたので、そのあたりが敗着ではないでしょうか?

もしくは、そのあたりの白の(白106、白108)打ちまわしが冴えていたのでしょう。

第3局は、1月27日、28日に栃木県日光市「千姫物語」で行われます。

楽しみですね。


  • 総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。
  • 手順は、図の左下にある青文字の「棋譜再生」でご覧いただけます。
  • つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
  • つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。

  • 最後までご覧いただき、ありがとうございました。
    よろしかったら、ご感想などをコメントでお聞かせください。



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