こんにちは。こんばんは。
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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第48期棋聖戦第1局の2日目」をご紹介いたします。
第48期棋聖戦第1局2日目
一力 遼(棋聖)に井山 裕太(王座)が挑戦する第48期棋聖戦七番勝負の第1局が1月11日、12日の両日、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で行われました。
昨年(2023年)も両者によるタイトル戦は、数多く行われました。
当ブログにおいても、本因坊戦、碁聖戦、阿含桐山杯などをご紹介しております。
現在の日本囲碁界において、最強のお二人の対決が2024年の初めに棋聖戦という囲碁界最高のタイトルを賭けて行われます。
これはムネワクでございます。
一力 遼さんのご紹介
一力遼さんは1997年生まれの26才。
一力遼、芝野虎丸、許家元のお三方は「令和三羽烏」と呼ばれておりますが、現在では一力さんが1歩リードといったところでしょうか。
棋聖、本因坊、天元、碁聖、阿含桐山杯、竜星戦、NHK杯など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は現在21と日本囲碁史に残る大棋士となりました。
また、新聞社「河北新報社」の創業家は一力家であり、一力さんは名門の家だとのことです。
一力遼さんのお父さんが現在の社長さんで、社主のおじいさんから5才のとき囲碁の手ほどきを受けたとのことです。
井山 裕太さんのご紹介
井山裕太さんは1989年生まれの34才。
20才で名人位についてからは、破竹の快進撃を続け、井山1強時代を築きました。
日本囲碁史上初の七冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)独占を2度も達成しております。
また、年間グランドスラム(その年の七大タイトルをすべて独占)という快挙も達成し遂げております。
日本囲碁史に燦然と輝く記録であることは、間違いありません。
一時代を築いた井山さんでありますが、30才を超え、現在は、令和三羽ガラス等、新時代の若き挑戦者たちと必死の防戦を繰り広げております。
井山さんは5才のときにテレビゲームで囲碁を覚えたとのことです。
アンケート総投票数は11票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
投票総数:11票
一力 遼さんを応援:6票(54.5%)
井山裕太さんを応援:3票(27.3%)
どちらもがんばれ!:2票(18.2%)
ご投票していただいたみなさま、ありがとうございました。
勝負飯
一力さん
ショートケーキ、オレンジジュース。
井山さん
ホットコーヒ。
昨日に続いて井山さんは、午前は飲み物だけでした。
一力さん
魚介のリングイネ トマトソース、ウーロン茶。
井山さん
うどん(冷)、ウーロン茶
お二人とも軽い食事ですね。
一力さん
フルーツ盛り合わせとアイスコーヒー。
井山さん
フルーツ盛り合わせとホットコーヒー。
お二人とも昨日と同じであります。
黒:井山裕太、白:一力遼
主催:読売新聞社
特別協賛:サントリーホールディングス
優勝賞金:4,300万円
持ち時間:各8時間
1日目の消費時間は、井山さんが4時間35分、一力さんが3時間25分でした。
黒:井山裕太(王座)、白:一力 遼(棋聖)
封じ手は、B
封じ手から黒87までは必然です。
黒89に対して、白90、白92と本気の攻めです。
白92は絶芸と一致しております。
白92までの絶芸の評価値は、白51%と互角であります。
ということは、黒はうまいシノギがあるということですね。
シノギが大変な黒一団
実戦図:白110まで
実戦図:白110まで
白110となって、右上の黒の生死はどうなってるのでしょう?
私だと生きる自信は100%ありませんね。
白110までの絶芸の評価値は、白78%となっております。
コウを解消してセキに
実戦図:126まで
実戦図:126まで
白120からコウになり、黒125とコウを解消して、右上黒一団は、セキとなりました。
白は代償として、白124、126と連打し、ここまでの絶芸の評価値は、白72%となっておりますので、若干黒がうまくコウを解消できたようです。
いつのまにやら互角の形勢
実戦図:白144まで
戦図:白144まで
白144まで左下を大きく荒らし、白がうまいことやってるように私には見えるのですが、ここまでの絶芸の評価値は、約白53%となっており、互角の形勢に戻っておりました。
数値ほど形勢に差があったわけではないということですね。
勝負どころか
実戦図:黒183まで
実戦図:黒183まで
細かいヨセ勝負となりました。
おそらく半目勝負でしょう。
白182までの評価値が白53%です。
黒183までの評価値は白81%です。
黒183が大きく評価値を下げてしまいましたが、私には理由がよく分かりません。
黒183の絶芸の参考図
黒183の絶芸の参考図
絶芸は、黒1から白10まで示しました。
この展開であれば、真ん中の黒は切断されることなく安泰ですね。
揺れ動く評価値
実戦図:白186まで
実戦図:白186まで
どうも、前図の黒183からこの図の白186辺りが、この局の勝負どころだったようです。
白184までの絶芸の評価値は、白81%
黒185までの絶芸の評価値は、白94%
白186までの絶芸の評価値は、白22%
白186は、キル一手だったようです。
黒193が敗着か?
実戦図:黒193まで
実戦図:黒193まで
自然の押さえのように見える黒193が、黒82%→黒21%と大きく評価値を下げました。
おそらく敗着なのでしょう。
あまりにも難解な局面なので、アマチュアには解説があってもなかなか理解できないところだと思われます。
黒193の絶芸の参考図
黒193の絶芸の参考図
絶芸は黒1のノゾキから黒3としっかりと連絡を図りました。
実戦とは、先手と後手の差ですが、非常に難解です。
アマチュアにとっては、お二人の碁は難しすぎて、並べても理解不能だと思います。
この碁は、264手まで打たれ、白番の一力遼さんの中押し勝ちとなっております。
第2局は、1月20日、21日の両日に奈良県奈良市の興福寺で行われます。
楽しみですね。
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大切に読ませていただきます。