こんにちは。こんばんは。
ご訪問いただきありがとうございます。
管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「棋書の紹介その40(簡明定石だけで勝つ方法)」をご紹介いたします。
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
著者:林海峰 マイコミ囲碁ブックス
ナダレや大斜定石は変化が複雑なので覚えるのは大変です。
難解定石に引きずり込もうという人は事前に予習している可能性が高い。
相手が得意な分野で真正面から戦うのは得策ではありません。難解な展開になる前に避けてしまおうというのが本書のコンセプト。
相手の注文を避け、簡明なワカレを目標にしたい人にはピッタリな一冊です。
本書をしっかり勉強すれば定石の分野で困る機会が一気に減るでしょう。相手が見知らぬ定石を打ってきたら対局後にこの本を開いてください。
みなさんの力強い味方になれると思います。
2008年5月吉日 林 海峰
何ごとも基本が大切
初段を目標にしている方にはピッタリの本だと思います。
私も一時期、この本をよく並べて定石を覚えました。私の碁の考え方の根幹となった本かもしれません。
AI時代に入って、定石もずいぶんと変わりましたが、それはプロ棋士やアマチュアの一部の方に影響することであって、外99%の囲碁ファンには影響はありません。
まずは基本。基本が最も大切です。
基本を学ぶのに、最新の技術は必要ありません。
江戸時代の専門家の碁からもたくさんのことを学ぶことができます。
基本をしっかりとマスターすれば、初段はおろか、四、五段クラスまで昇段可能だと私は信じています。
大斜ガケの基本形
大斜ガケの基本形
棋譜再生
(上図):大斜ガケの基本形
黒1の目ハズシに対し、白2のカカリが自然です。
そこで、黒3が大斜ガケです。
難解な大斜定石へと引きずり込もうと誘っています。
相手の挑発に受けて立つ手はありません。
大斜外し、その1
白4のナラビが冷静です。
黒5と形よくトビ、白6と一間に右辺に頭を出します。とても簡明です。
現代の感覚だと黒7は、他の大場でも良いと思います。
これは江戸時代、本因坊秀和のころの定石です。
その1の変化図とその後の進行図
黒5とオサエてきたら、白6とツケて脱出します。
白8と外へ顔を出せば、黒はサカレ形。白は互角以上に戦えますので、黒5は怖くありません。と本書にありました。
たぶん、この後の進行の方が、気になるのではないかと思い、次図に私なりの参考図を用意いたしました。
その後の進行図
(上図):柿門のその後の進行の参考図
黒9(Q17)には白10(R17)と押さえます。
黒11は、AorBと上辺か右辺のどちらかを守ることとなりますので、黒Aなら白Bなど右辺を攻撃。
黒Bなら白(M16)など上辺を攻撃する要領であります。
大斜外し、その2
大斜外し、その2
棋譜再生
(上図):大斜外し、その2
これも簡明です。
江戸時代からあった定石ですが、現代では見直され、互角とされております。
変化の余地がないのが魅力です。
大斜外し、その3
現代版の大斜外しです。
これは本書には載っていません。「okao囲碁研究所」で紹介されていたものです。
白6とこちらからアテるのは、盲点でした。
まさにコロンブスの卵でした。
これも変化の余地がありません。白10とスベって恐ろしく簡明です。
この定石(その3)が私の現在の大斜外しのおすすめとなっております。
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大切に読ませていただきます。