三連星の理想形
テーマ図1:黒21まで
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テーマ図:黒21まで
黒の三連星から、白6のカカリに対して、一間バサミ。
ここまでは、昭和の時代によく打たれた布石であります。
白8の三々入りに対して、黒9とこちらから押さえるのも当時の流行定石です。
テーマ図は、右下隅でも、同じ進行にしてみました。
さて、みなさんは、この図を見て、どちらを持ちたいですか?
- 黒の大模様を支持
- 白の実利を支持
- いやいや、互角でしょ
見た目は、黒の大模様が雄大です。
軽く消して互角の形勢
AIの一手(無料のAIソフト)によると白22くらいの消しで、形勢は互角とありました。
たぶん、昭和の時代だと三連星の理想形で黒良しだったのではないでしょうか?
このように人間は、ただただ、見た目で形勢を判断していた節があります。
昔の花形定石
右下隅の定石は、昭和から平成にかけて、アマチュアには大人気の花形定石でした。
この図を見て、みなさんは、黒白のどちらを持ちたいですか?
- 黒の右辺の模様を支持
- 白の下辺の模様を支持
- 定石だから互角でしょ
このテーマ図は、「okao囲碁研究所」より拝借しております。
「okao囲碁研究所」では、右下隅の定石は、すでに絶滅しており、現代の新しい定石手順を紹介しておりました。詳しくは、リンク先よりご確認ください。
上図の右下隅の定石は、現代では白有利とされているようです。
その理由が、アマチュアには、なかなか理解できないところとなっております。
黒は白2目を取り切り、とても強い石となっておりますが、その強さ(厚み)がこれ以上の模様にならないというのが理由です。
白から模様を消す手段がいくらでもあり、黒が後手を引いてまで、この図を目指すのはいかがなものかというのが理由であります。
「okao囲碁研究所」は、高段者向けなので、この理由説明で、どれだけの方に伝わるかは難しいところだと思います。
昭和、平成の当時の人気定石であり、また、定石でも、当時は黒良しではないかと言われていたこともあって、私は黒を持ちたいとずっと思っていました。
カタツキから軽い消し
「これくらいで、黒の模様はこれ以上大きくならないよね」
とokaoさんの解説であります。
このへんのニュアンスをくみ取ることは、非常に難しいとは思いますが、これくらいで白は十分なんだと丸覚えするのが良いかと思います。
もし、右上が黒のシマリではなく、白のシマリであれば、その厚みを消す働きで黒の強さが生きてくることになります。
現代の定石
参考までに現代の定石は、白12の出に対しては、黒13とアテるようです。
以下、白20のシチョウまで。
黒は、その後下辺の進出をを止められないように注意しましょう。
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