こんにちは。こんばんは。
ご訪問いただきありがとうございます。
管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第27期ドコモ杯女流棋聖戦第3局」をご紹介いたします。
第27期女流棋聖戦三番勝負の第3局
仲邑 菫(女流棋聖)に上野 梨紗(二段)が挑戦する第27期女流ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負の第3局が2月5日に日本棋院で行われました。
このお二人は2019年入段の同期であります。
対局日現在、仲邑菫さん14才、上野梨紗さん17才。
年齢を足しても31才。日本のタイトル戦において、最年少記録であります。
また、この最年少記録は破られることがない大記録だと思われます。
日本での最後のタイトル戦となる仲邑菫さんに対して、昨年度の最多勝(男性含む)獲得の上野梨紗さんが挑戦するこの対局は、今一番見てみたい屈指の好カードであります。
私はどちらにも勝ってほしいというのが正直な気持ちです。
仲邑 菫さんのご紹介
仲邑 菫さんは2009年生まれの14才。
10才でプロ入り、13才11か月の史上最年少でのタイトル(女流棋聖)獲得。
昨年度も48勝22敗とずば抜けた成績を収めております。
報道でご存じのとおり、仲邑菫さんは、本年3月より韓国へ移籍します。
野球でいえば、メジャーリーグへの挑戦といったところです。
このドコモ杯女流棋聖戦を防衛したら、タイトルを返上するとのことです。
タイトル返上となるとこれも日本では初となります。
より高いレベルの環境で勉強することが、今の私には必要だと思い、決断に至りました。
韓国は国際戦を重視していて、強い棋士も対局数も多くて常に緊張感があるので、強くなることにつながると思いました
上野 梨紗さんのご紹介
上野 梨紗さんは2006年生まれの17才。
昨年の大活躍は、当ブログでも、再三ご紹介しております。
第19回アジア競技大会の囲碁女子団体戦(3名)の日本代表に選出。
女流本因坊五番勝負では、藤沢女流本因坊にフルセットの末タイトル奪取ならず惜敗。
女流棋聖戦では挑戦者決定戦での姉妹対決を制し、仲邑菫さんへの挑戦権を獲得。
そして、2023年の成績は49勝19敗で年間最多勝(男性含む)となりました。
2023年度の急成長には、誰もが驚いたところであります。
アンケート総投票数は6票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
投票総数:6票
仲邑 菫さんを応援:2票(33.3%)
上野梨紗さんを応援:1票(16.7%)
どちらもがんばれ!:3票(50.0%)
ご投票していただいたみなさま、ありがとうございました。
黒:上野梨紗、白:仲邑菫
主催:日本棋院
協賛:株式会社NTTドコモ
優勝賞金:500万円
持ち時間:なし。1手30秒、ただし、1分の考慮時間10回。
2024年2月5日、日本棋院東京本院にて
第27期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負第3局
黒:上野 梨紗(二段)、白:仲邑 菫(女流棋聖)
星の両ガカリ定石より
実戦図:白18まで
棋譜再生
実戦図:白18まで
白6は私などが打ちそうな手です。
現代のプロの対局だと右上隅三々入りが普通のようです。
左上隅は、両ガカリの定石ですが、黒17は知りませんでした。
絶芸(最強のAI)はその一路下C9を示しておりました。
白18のツケも現代の打ち方ですね。
思わぬ変化は互角のワカレ
それまで互角の形勢でしたが、白54、56が大きく評価値を下げ、黒80%となりましたました。
またこれ以降、黒の評価値が下がることはなく、黒の上野梨紗さんが完璧に打たれました。
小さな違いが大きな差に
絶芸は上辺へ白54から白56の棒ツギを示しました。
この図で白56.3%ですが、実戦との違いが私にはよくわかりません。
いたずらに黒を強化したことにより、それぞれの白がうすくなったことで、黒が打ちやすくなったのでしょうか。
上野梨紗さんの完勝局
実戦図:黒69まで
棋譜再生
実戦図:黒69まで
黒69と大場にまわり、黒には弱い石がなく、以降、白は付け入るスキがありませんでした。
この碁は233手まで打たれ、黒番の上野梨紗さんの中押し勝ちとなっております。
上野梨紗さんが初タイトルである女流棋聖を奪取いたしました。
上野梨紗さん、おめでとうございます。
仲邑 菫さん、おつかれさまでした。
局後は、力を出せなかった自分に悔しそうな姿でした。
韓国での大活躍を期待しております。
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