白先結果如何
テーマ図:白先いかに
著者:中山典之
発行者:大塚信一
発行所:株式会社岩波書店
完本 実録囲碁講談 より
この詰碁は、著者である中山典之先生の作品です。
詰碁の神様と呼ばれた前田陳爾先生や加納嘉徳先生も解けなかったというから驚きです。
作中で、中山典之先生は、「三日間以内に出来たら、専門棋士ではありません」「ただし、一分以内に出来たらアマ九級以下」としております。
なにやら、プロには難問ですが、アマには簡単な問題のようです。
はてな?ですね。
白1から一本道
正解図:白5まで
棋譜再生
正解図:白5まで
白1と出たら黒2の一手です。
白3と出たら黒4の一手です。
そこで白5と黒一子を取り切ります。
白ダメヅマリとなる
黒6のアタリには白7とトル一手です。
そして、黒8です。
白はダメヅマリのため、これ以上打てません。
どうやら、プロ棋士の盲点はここだったようです。
プロ棋士の盲点
正解図:白9まで
正解図:白9まで
プロ棋士はこのような詰碁を盤に並べて考えるようなことは決していたしません。
頭の中の碁盤を使って詰碁を解きます。
私たちは今、この図を見ることができますので、プロの盲点をかいくぐることができます。
白9までの上図をもういちど見てみましょう。
G1の地点に白は打てません。
同じく黒も打てなくなっているのです。
黒が打てなくなっているのが盲点となり、プロ棋士が解けなかったようです。
いつまでたっても
正解図:白13まで
正解図:白13まで
黒10としたところで、G1へ打てない事には変わりありません。
黒石が白石を囲って取ってるというイメージが強く、その黒がその外側を白に囲まれていてダメヅマリになっているのに気がつかない盲点でした。
以下、この詰碁のその他の被害者(敬称略)
瀬越憲作、木谷実、岩本薫、長谷川章、村島誼紀、高川格
そうそうたる先生方ですね。
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大切に読ませていただきます。