大斜定石
テーマ図:大斜定石
テーマ図:大斜定石
大斜定石は、「大斜百変(たいしゃひゃっぺん)」と呼ばれるほど難解な変化多く、江戸時代から多くの変化が研究されてきました。
図は黒が大ゲイマにかけた局面です。
「大斜(たいしゃ)にかける」とも表現いたします。
大斜百変を避けたい
私も大斜定石の基本定石であれば、その手順は覚えておりますが、上図の白11などと変化されると、どう打ってよいものかと途方にくれてしまいます。
「大斜百変」無数の変化がありますので、それを全部覚えるのは無理です。
また、難解な変化が多く、アマチュアでは長考したとしても正解にたどり着くことは、ほぼほぼ不可能だと思います。
そこで、今回は難解な大斜定石の外し方をご紹介いたします。この大斜定石の外し方は、「okao囲碁研究所」のokaoさんの動画で学びました。
「okao囲碁研究所」では最新の打ち方を学べますので、高段者向けではありますが、ぜひとも、視聴していただきたい、私が一押しの囲碁番組であります。
この大斜定石の外し方については、以前に「棋書の紹介その40(簡明定石だけで勝つ方法)」にて、ご紹介済でありますが、今回、タイトルで検索できるよう、改めて記事にしてみました。
それでは、大斜定石の外し方3選をご紹介いたします。
コロンブスの卵
白1、黒2までは大斜定石(たいしゃじょうせき)の手順です。
白3で変化します。
白3と定石の逆側からアテます。
まさに「コロンブスの卵」
これは気がつきませんでした。
黒4、白5、黒6は、誰が打ってもこうなるところ。変化の余地がありません。
白7とすべってひと段落。黒8は本手でしょう。
先手を取った白は、大場に向かいます。
私はこの定石を好んで使用しております。
白の後続手段として、ダイレクト三々定石のように、白7からのコスミは一手の勝ちがある、好点であります。
外し方その2
大斜定石の外し方その2は、白1のコスミツケです。
黒2ならその後は一本道。
白3、5、7と3本ノビるのが大切な所です。
二本でなく、三本ノビましょう。
外し方その2の変化図
白7、9と割りツグ打ち方もあります。
さて、今度は黒の立場で考えてみましょう。
断点のツギ方を問います。
黒先いかに
旧定石は白に軍配
黒10のツギは、旧定石です。
白11からのカミトリによる白地は意外に大きく、これは白の方がよいと現代では評価されております。
この黒10が現代では改良されております。
覚えよう現代流の受け
黒10のナラビが効率よい受け方です。
AIが打ち始めました。
この黒10の受け方は、しっかりと自分のものにしたいです。
黒の抵抗にも簡明に
白1のコスミツケには、黒2と抵抗されることもあります。
白3、5と外に頭を出して、黒6と守るのであれば、白7のコスミを効かして、白9とコスミツケて根拠を求めます。
黒10の手筋のオキに対しては、白11が好手で現代の定石です。
黒12とこちらを守れば、白13を効かして、白15と黒10を捕獲します。
しっかりと生きて白に不満はありません
白11ハネが現代の定石
前図の黒12で上図の黒12であれば、白13と根拠を確保します。
これも白に不満はありません。
江戸時代の外し方
大斜定石の外し方その3は、白1のナラビです。
この手は、江戸時代からある大斜定石の外し方であります。
これも簡明ですね。
黒2には、白3と飛んでひと段落。
黒に無用な厚みを与えてないところが、好感が持てます。
タケフの両ノゾキ
前図、黒2で上図の黒2とオサエえられたら、白3、5とツケノビます。
「タケフの両ノゾキ」ですから、白に不満はありません。
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大切に読ませていただきます。