本日(2024年7月14日)に滋賀県東近江市「迎賓庵あけくれ」で、第9回扇興杯女流最強戦の決勝戦が行われました。
16名によるトーナメント戦を勝ち上がったのは、藤沢里菜(女流本因坊)と上野愛咲美(女流立葵杯)です。
現在のツートップのお二人が、順調に勝ち上がってまいりました。
頂上決戦です。
藤沢里菜さんが3年ぶり4回目の優勝を果たすか!
上野愛咲美さんが、4年ぶり2回目の優勝を果たすか!
注目の一戦です。
主催:日本棋院
優勝賞金:優勝800万円、準優勝400万円
形式:16名のトーナメント戦
持ち時間:3時間
滋賀県東近江市「迎賓庵あけくれ」にて
第9回扇興杯(せんこうはい)女流最強戦決勝戦
黒:上野愛咲美、白:藤沢里菜
黒:上野愛咲美、白:藤沢里菜
実戦図:黒17まで
棋譜再生
実戦図:黒17まで
お互いに小目と星の布石です。
黒7の一間バサミに手抜いて、白8と秀策のコスミです。
ならばと黒9から壁を作り、黒17と微妙な位置にヒラキました。
当然、研究の範囲内なのでしょう。
黒の反発
白22のノゾキに対しては、黒23と反発するものなんですね。絶芸先生も同じでした。
私などは、ノータイムでツギそうです。
白26が評価値を落としました。
黒27と反発されてしまいました。
白28に対して、黒29では、絶芸先生は、白2目のポンヌキを示していました。
互角の、黒の攻め、白の攻め
黒31から37と隅で生きてしまいました。
逆襲とばかりに白40から藤沢里菜さんの攻めです。
黒が上手いことやっているように見えますが、白50までの絶芸先生の評価値は、黒59.7%とほとんど、互角の進行です。
激闘から死闘へ
左辺からの激闘ですこしずつ黒がポイントを上げています。
黒99のキリから黒101のマガリと激闘から死闘に変わりました。
上野さんがハンマーを振り回しています。
黒105で昼食休憩になりましたが、勝負所です。
お昼ごはんの味もわからないくらい、両者、対局に集中していると思われます。
逆転から逆転へ
黒139と真ん中の白9子をもぎ取りました。
上野さんの完勝のような勢いでしたが、藤沢さんのネバリが驚異的でした。
黒205が評価値を黒70.1%から黒21.3%に落としました。
直後の白206が評価値を白79.7%から白21.4%に落としました。
当然のような黒207で、評価値が白88.3%と跳ね上がりました。
絶芸の参考図
黒207の絶芸の参考図(黒1~白6)
黒207の絶芸の参考図(黒1~白6)
黒207では、一発黒1とアテコミを決めて、黒3とすれば、以下白6のコウまでの参考図で、黒78.6%の評価値でした。
以前、細かいヨセ勝負とはいえ、上野さんが勝ちきれば、上野さんの完勝譜だったでしょう。
この碁は、275手まで打たれ、白番の藤沢里菜さんの2目半勝ちとなっております。
上野愛咲美さん、おつかれさまでした。
そして、驚異的な粘りで大逆転劇を修めた、藤沢里菜さん。優勝おめでとうございます。
手に汗握る熱戦譜でした。
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