そんな野狐9段に4つ置かせて、ボコボコにするのが、現在のAIの実力です。
野狐囲碁には、絶芸以外にも、いろいろな種類のAIが対局しています。
私は、野狐囲碁に詳しくはないので、詳細は知りませんが、それぞれのAIに実戦を経験させて、研究データの収集をしているのではないかと思っています。
このAIは、4子局のみの対局をしていた面白いAIでしたので、ご紹介いたします。ちなみに絶芸は2子局のみです。
いくらAIが強いといっても、一手一手交互に打つわけですから、置碁のハンデはそうそう、無くなるものではありません。
野狐9段相手にそれをどう縮めていくのか、AIの置き碁対局は、とても勉強になる教材だと思っております。
黒2、天元へ
実戦図:白3まで
棋譜再生
実戦図:白3まで
野狐九段氏は、黒2と天元にうちました。
人間だと「なにを!」と心に動揺が走るでしょうが、AI先生ですから気にしてないと思います。
普通に、白3の両ガカリから戦闘開始です。
ゴリ押しから一間高ガカリ
白7のコスミに黒8の三々受けは正解です。
ここから、白9、11、13、15とビシビシと決めて、白17の一間高ガカリ。
AI先生は置碁なので、これくらい打たないといけないってプログラムされているのですかね?
互先でも同じ打ち方をするのかしら?
白3の石を今後どう活用するのか注目です。
あっちこっち打つAI
実戦図:白31まで
棋譜再生
実戦図:白31まで
黒18のツケに手抜いて、白19。
その白19を捨てる、白21、23、25。
そして、手を戻しての白27、29。
部分的に絶対の個所を手抜く手段をプロ棋士、AIは多く用います。
私が全くもって真似できないところであります。
大きな課題ですね。
白はここから31と三々に入りました。
この局面だと天元の石が働いているように感じます。
よく戦っている黒
野狐九段氏は、なんと黒36、38、40と三々定石の難解型に誘導いたしました。
はまるとツブレまでありますので、私は恐くてこの定石は、一度も使用したことがございません。
白43のキリから戦闘が開始されます。
この戦闘中でも一発白43を利かしています。
こういうところなんですよ。私が見習いたいところは。
しかし、実際に打つのは難しすぎます。
黒70まで右上隅の白と右辺の黒は、どうなってるのでしょう?
黒は攻め合いに負けたとしても上辺が厚くなっているので十分のような気がします。
さて、次の白の一手は?
変幻自在な白の打ち方
白71と微妙なところに打ち、相手の応手を問います。
そして、白75に黒76と反撃を喰らったら、白77を利かして、白91まで上辺を荒らすことに作戦を変更して、白三子はさっさと捨てました。
この辺は変幻自在な白の打ち方です。
黒100までのAIの一手(無料AIソフト)の評価値は、黒18.5目のリードとなっております。
ヨセで形勢不明に
九段氏はよく戦いましたが、ヨセに入るとAI先生は、さらに正確になります。
ポイントを奪い続け、黒132の時点で、評価値は、黒の約2目リードと急接近しております。
この碁は223手まで打たれ、白の中押し勝ちとなっております。
この碁はとくにAI先生の打ち方が勉強になると思います。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。