第49期碁聖戦第2局(2024年7月13日)

2024/07/13

01.タイトル戦

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こんにちは。こんばんは。

ご訪問いただきありがとうございます。

管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ

今回は、「第49期碁聖戦第2局(2024年7月13日)」をご紹介いたします。


第49期碁聖戦第2局

井山 裕太(碁聖)に芝野 虎丸(名人)が挑戦する、第49期碁聖戦五番勝負の第2局が7月13日に石川県金沢市「北國新聞会館」で行われました。

6月21日に行われた第1局は、井山さんが先勝しております。

碁聖戦は、囲碁の七大タイトルのひとつであります。七大タイトル以外のNHK杯や新人王戦なども「タイトル」でありますので、タイトル数には含まれることになります。

七大タイトルの序列は次のとおりです。

1位:棋聖(4300万円)

2位:名人(3000万円)

3位:王座(1400万円)

4位:天元(1300万円)

5位:本因坊(850万円) 

6位:碁聖(800万円)

7位:十段(700万円)

2024年6月末現在の七大タイトルの保持者は次の3名であります。

一力 遼 (棋聖、天元、本因坊)

芝野 虎丸(名人)

井山 裕太(王座、碁聖、十段)

現在の三強であります。

ゆえに、タイトル戦もこの三者の組み合わせが多くなっています。

本年4月にも十段戦において、芝野(十段)と井山(王座)が激突しております。

結果は、3勝2敗で井山(王座)が十段位を奪取しております。

【参考記事】

第62期十段戦第5局

第62期十段戦第4局

第62期十段戦第3局

第62期十段戦第2局

第62期十段戦第1局

今回は、井山 裕太(碁聖)に芝野 虎丸(名人)が挑戦いたします。


芝野 虎丸さんのご紹介

芝野虎丸さんは1999年生まれの24才。

芝野さんは、入段から史上最短での全棋士参加棋戦優勝、史上最年少での七大タイトル獲得、名人戦リーグ入り、本因坊戦リーグ入りするなど、たくさんの最年少記録を打ち立て、デビュー当時から注目の逸材でありました。

なかでも、2019年に史上最年少(19才11か月)で名人を獲得後、すぐに井山さんから王座のタイトルまで奪い、20才で二冠を達成したときには碁界に衝撃が走りました。

名人、王座、十段など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は現在11と三強の一角として、活躍されております。

虎丸さんは、「ヒカルの碁」のファンだったご両親の影響で、5才くらいのころから囲碁を始めたとありました。また、一力遼さんや藤沢里菜さんといっしょの「洪道場」の出身であります。

虎丸さんはデビューがとても華々しかったのに比べ、最近は少し伸び悩んでおられるような印象を私は受けます。世界をも狙える逸材と信じておりますので、もう一段の高みを目指してがんばっていただきたく思っております。


井山 裕太さんのご紹介

井山裕太さんは1989年生まれの35才。

20才で名人位についてからは、破竹の快進撃を続け、井山1強時代を築きました。

日本囲碁史上初の七冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)独占を2度も達成しております。

また、年間グランドスラム(その年の七大タイトルをすべて独占)という快挙も達成し遂げております。

日本囲碁史に燦然と輝く記録であることは、間違いありません。

一時代を築いた井山さんでありますが、30才を超え、現在は、令和三羽ガラス等、新時代の挑戦者から、必死の防戦を繰り広げております。

井山さんは5才のときにテレビゲームで囲碁を覚えたとのことです。


アンケート総得票は6票

先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。

得票総数:6票

井山裕太さんを応援:1票(16.7%)

芝野虎丸さんを応援:2票(33.3%)

どちらもがんばれ!:3票(50.0%)

目標の10票が遠いです。

ご投票をしていただいた皆さま、ありがとうございました。



ひつじさん
井山さんは、碁聖のタイトルを37期から42期まで6連覇、そして、現在、46期から48期まで3連覇中です。



ぺんぎんさん
井山さんは、碁聖戦には、めっぽう強いですね。まさに「碁聖戦男」だ。






黒:芝野虎丸、白:井山裕太

主催:新聞囲碁連盟、日本棋院、関西棋院

優勝賞金:800万円

持ち時間:4時間

第49期碁聖戦五番勝負第2局(2024年7月13日)

石川県金沢市「北國新聞会館」にて

黒:芝野虎丸、白:井山裕太


実戦図:黒13まで
棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

実戦図:黒13まで

黒白とも小目を打ち合い。対局が始まりました。

私は、白の立場で12とカケたときは、「頼むから黒13と打たないでおくれ」と願います。

芝野さんは黒13を選びました。

早くも戦闘開始です。


白38と黒模様に突入

実戦図:白38まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

実戦図:白38まで

白28に対して、芝野さんは黒4子を捨てる作戦に出ました。

黒27で隅を守るのも一局のようです。

黒35が模様の要点で、見逃せないところです。

そして、黒37と大きく構え、右上に大模様が現れました。

井山さんは、白38と黒模様に突入です。

私は、模様を荒らすのが苦手です。

このような38の地点に打てるようになりたいです。

ちなみに、絶芸先生は、38の一路左(N13)を示しておりました。


猛攻の名人、シノギの王座

実戦図:白98まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

実戦図:白98まで

黒39、41から芝野名人の猛攻が始まります。

ここから、芝野さんの攻め、井山さんのシノギ勝負となりました。

アマチュアの対局では、攻めシノギ勝負の展開であれば、攻めが勝つことが多いと思います。一方、プロの対局では、シノギが勝つことが多いような感じがします。

見た目、白のシノギが大変なように思っていましたが、白86の出が妙手でした。

どうやら、シノギの目途がたったようです


白シノギ成功

実戦図:白116まで


実戦図:白116まで

黒115トリに白116トリのワカれで、白は脱出し、左辺の黒模様を消してしまいました。

白地は確定地が多く、黒は地がほとんどありません。

白が優勢になったのは、素人目にも判断できます。

黒は左上の白に猛攻を仕掛けますが、白は逃げ切ることになりました。

この碁は、212手まで打たれ、白番の井山さんの中押し勝ちとなっております。

井山さんの強さが際立った一局でした。

注目の第3局は、7月19日に日本棋院で行われます。

楽しみですね。


  • 総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。
  • 手順は、図の左下にある青文字の「棋譜再生」でご覧いただけます。
  • つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
  • つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。

  • 最後までご覧いただき、ありがとうございました。
    よろしかったら、ご感想などをコメントでお聞かせください。



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