昨日(2024年7月12日)に滋賀県東近江市「迎賓庵あけくれ」で、第9回扇興杯女流最強戦の準決勝戦が行われました。
準決勝戦進出の4名は次のとおりです。
上野愛咲美さん、上野梨紗さん、王景怡さん、藤沢里菜さんです。
主催:日本棋院
優勝賞金:優勝800万円、準優勝400万円
形式:16名のトーナメント戦
持ち時間:3時間
滋賀県東近江市「迎賓庵あけくれ」にて
第9回扇興杯(せんこうはい)女流最強戦の準決勝戦
黒:上野愛咲美、白:上野梨紗
黒:上野愛咲美、白:上野梨紗
準決勝戦で姉妹対決がおこなわれました。
前回(2023年12月14日)の姉妹対決は、第27期女流棋聖戦での挑戦者決定戦でした。
その時は、妹の梨紗さんが勝利し、その勢いに乗って、女流棋聖のタイトルも取ってしまいました。
そして、今回は扇興杯女流最強戦の決勝戦進出をかけての対決です。
黒7の一間高バサミは珍しいですね。
白12に黒13ヒキも珍しいですが、当然、研究の範囲内でしょう。
鶴の巣ごもり
なるほど。黒15とオサエ、白16のキリを誘って、強引に戦闘展開に持ちこもうとしたのですね。
白46で、鶴の巣ごもりです。
プロの対局で見ることはあまりないですね。
いったん落ち着いて、白48に展開致しました。
白26が評価値を少し落としました。
白26では、白40が良いようです。ここは、いつも私は迷います。
白40ツギが評価値を落としました。
絶芸の参考図
白40の絶芸の参考図(白1~黒10)
白40の絶芸の参考図(白1~黒10)
黒127は、その上(C4)と味良く白3子を制する方が良かったようです。
そして、白128では、次のような参考図を絶芸先生は示していました。
黒127の罪
白128の絶芸の参考図(白1~黒10)
白128の絶芸の参考図(白1~黒10)
白1のハネに黒2と戻らなければならないのが、黒127の罪だったようです。
白3、5としっかりと生きました。この図で白65%の評価値です。
実戦はわずかに黒有利の形勢です。
この後も難しい戦いからヨセ勝負となり307手の大熱戦でした。
姉妹対決による名局の誕生です。
姉の愛咲美さんの半目勝ちでした。
上野愛咲美さんが決勝進出です。
もうひとつの山は、藤沢里菜さんが勝ち上がり、明日(2024年7月14日)決勝戦が行われます。
楽しみですね。
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