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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権準決勝戦」をご紹介いたします。
湯飲み格言「手数をつめるホウリ込み」
第7回呉清源杯準決勝戦
第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権が2024年11月24日から12月1日にかけて、中国福建省福州市で行われております。
主 催:中国囲棋協会、福州市人民政府
対局場所: 中国福建省福州市「三坊七巷郭柏蔭故居」
対局方式:24名によるトーナメント戦
中国ルール、コミ7目半
持時間各2時間、秒読み60秒5回
本日(2024年11月27日)準決勝戦が行われましたので、日本代表選手の活躍をご紹介いたします。
上野 愛咲美(五段 ) vs 於之瑩 八段(中国)
準決勝戦4名の国別内訳
日本1名
中国2名
韓国1名
黒:上野愛咲美、白:於之瑩
黒:上野愛咲美、白:於之瑩(中国)
実戦図:白16まで
棋譜再生
実戦図:白16まで
於之瑩さんは、世界戦の優勝経験者でありますので、難敵です。
黒は星と小目の一間ジマリ、白は二連星の布石で始まりました。
黒5まで昨日と同じです。白6と三々入りしましたので、愛咲美さんのマイブームである大ゲイマ戦法を見ることができなくなりました。
黒封鎖されて窮屈に
黒19の両ガカリに白20ツケから定石手順の一本道かと思っていましたら、なんと、黒21ツケ!
研究済みだと思いますが、私は初めて見ました。
左辺の黒は強いので黒45では、下辺黒54ケイマを絶芸は示していました。
実戦は、下辺をきれいに封鎖されて、黒が息苦しく感じます。
白56までの絶芸(最強AI)の評価値は、白76.5%(4.5目)となっております。
形勢不明の半目勝負に
黒69と打込み72とツケたら白82までは一本道のようです。
絶芸は、白82で一路左(J12)を示していましたがほぼ同じでしょう。
白82と大きく攻められて、素人目には黒が苦しく感じます。白82までの評価値は、白74.2%(5目)でした。
白90が少し甘かったようです。
実戦の黒99と、にょきっと出た局面では、形勢不明の半目勝負となりました。
祝!愛咲美さん決勝進出!
黒137で真ん中の大石の生きが確定したようです。
しかし、今度は白138からの右上黒石への攻めです。
三々入り定石からそのままの形で残っているのも珍しいです。この黒の大石は強いのか弱いのか。
私だと不安でしかたないところですが、上野愛咲美さんは強い石と考えているのでしょう。
右上隅、黒171、173、175とごちゃごちゃやっていたのは、黒203の利きのためです。
白204では、207と眼を奪いたいところなのですが、黒204と打たれると隅の白は死んでしまいます。(4目の取り跡に204と黒が打つと眼トリと押す手無しの見合い)
そして、黒207で完全に生きました。
上野愛咲美さんは、「ハンマー」の愛称で、豪快な攻めを得意としていますが、こうして、シノギも得意になると、まさに鬼に金棒ですね。
プロの対局では、ここからの逆転は難しいとのことです。
この碁は、288手まで打たれ、黒番の上野愛咲美さんの1目半(3/4子)勝ちとなっております。
昨年の藤沢里菜さんに続いて2年連続で日本勢の決勝進出です。
上野愛咲美さん。おめでとうございます。
そして、世界一目指してがんばってください!
決勝戦は三番勝負で、11月29日に第1局、11月30日に第2局、12月1日に第3局の日程となっております。
上野愛咲美五段 vs 唐嘉雯六段(中国)
唐嘉雯(とう かぶん)さんは2004年生まれの20才。
2023年の中国棋士ランキングは127位です。男性を含めてのランキングと考えると相当な実力者であるといえます。
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