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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第65期王冠杯決勝一番勝負(2024年11月27日)」をご紹介いたします。
The 65th Crown Cup Final Match (November 27, 2024)
湯飲み格言「一方高ければ一方低く」
目次[非表示]
王冠杯とは
第65期王冠杯の一番勝負が、本日(2024年11月27日)日本棋院中部総本部「祥雲の間」にて行われました。
伊田篤史(王冠)に挑戦するのは、六浦雄太(八段)です。
王冠杯は、日本棋院中部総本部所属棋士によるトーナメント戦にて、挑戦者を決め、王冠のタイトルに挑戦する棋戦であります。
予選B44名、予選A22名、本戦トーナメント12名にて、六浦雄太(八段)が挑戦者に名乗りを上げました。
王冠杯は現在65期ですから歴史のあるタイトル戦といえます。
15期の1974年までコミが4目半、43期の2002年までコミが5目半、44期から現在まで6目半のコミとなっております。
歴代の記録は、次のとおりです。
島村俊宏九段(6期~10期、五連覇)
山城 宏九段(25期~28期、四連覇)
小県真樹七段(29期~32期、四連覇)
山城 宏九段(34期~37期、四連覇)
羽根直樹九段(52期~56期、五連覇)
伊田篤史八段(57期から、八連覇中)
岩田達明九段(通算9期)
羽根直樹九段(通算12期)
山城 宏九段(通算14期)
伊田篤史八段が連破記録を現在更新中であります。
伊田 篤史さんのご紹介
伊田篤史さんは、1994年生まれの現在30才。
奥さんが姉さん女房の万波奈穂(四段)さんです。
タイトル獲得数は10、最年少記録(20歳11か月)でNHK杯を優勝し、その勢いに乗って、2か月後に十段位のタイトルを獲得いたしました。
その後は七大タイトルに恵まれていませんが、この王冠位以外のタイトルも手に入れてほしいものです。
伊田さんは、アマ五段のお父さんより碁の手ほどきを受け、小学校3年生の時に「ヒカルの碁」の影響を受けプロ棋士になる決意したとのことです。
六浦 雄太さんのご紹介
六浦雄太さんは1999年生まれの現在25才で、芝野虎丸さんと同じ年です。
2017年に18才の若さで、第24期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦を優勝致しました。
そして、2018年に第44期名人戦リーグ入り、2019年の第14回若鯉戦を準優勝と活躍されていましたが、その後は伸び悩んでいるかに見えます。
この王冠位のタイトルを取って、また、復活の活躍を見てみたいものです。
黒:伊田篤史、白:六浦雄太
主 催:中日新聞社、日本棋院中部総本部
この王冠戦は、本戦トーナメント戦から持ち時間が各4時間ありますので、プロ棋士にとってはやりがいがあるタイトル戦ではないでしょうか。
黒は小目連打からの二間ジマリ、白は二連星の布石で始まりました。
最近のタイトル戦では、私が愛用している小目からの小ゲイマシマリをほとんど見なくなりました。
白6の一間高ガカリに黒7の一間バサミは、平成の時代には毎局のように現れた形です。
激しい戦いの予感
右下隅の定石は、黒9のケイマからあまり見ない形になりましたが、白10、白12は形的に打てそうな気がします。
黒13と強引に封鎖し、また、黒15、21と必要以上に手をかけている感がありますが、白24までの絶芸(最強AI)の評価値は、50.0%のイーブンとなっております。
白24ツケから難しく激しい戦いになりそうですね。
黒41は攻めの好点
白28のツギが黒をサカレ型にしているので良く見えます。
また、白36と突き出されては、黒が悪く見えます。白36までの絶芸の評価値は、白59.5%でした。
しかし、黒41の好点に回って攻めの体制に入ると評価値が黒に傾きました。
黒45から黒51と順調な攻めに見えますが、黒51が評価値を16%落としました。
黒51の絶芸の参考図
絶芸(最強AI)は実戦の黒51で上図の黒51を示しました。
攻めはそこまでにして、右上隅への先着を優先させました。
この図で評価値は、黒55.7%。実戦は白60.3%となっております。
黒優勢を確立
黒93までの絶芸の評価値は、黒50.7%
白94までの絶芸の評価値は、黒68.3%
黒101までの絶芸の評価値は、黒72.1%
白102までの絶芸の評価値は、黒82.1%
黒105までの絶芸の評価値は、黒86.2%
白94と白102が評価値を落としています。
実戦は、隅の黒が大いばりで生き、逆に白は窮屈な生きを強いられてしまいました。
白94の絶芸の参考図
白94の絶芸の参考図:白1~黒10まで

白94の絶芸の参考図:白1~黒10まで
絶芸先生は、黒93に手抜いて、白1のコスミを示しました。
以下、黒10まで。
この図だと黒が窮屈に、白が広く感じます。
この参考図で、黒50.7%でしたので、勝負の行方はまだまだ先となります。
実戦の黒105からは、細かいながらも白に逆転のチャンスが訪れることはありませんでした。
この碁は、249手まで打たれ、黒番の伊田篤史さんの3目半勝ちとなっております。
伊田篤史さんは、王冠位9連覇となりました。
伊田篤史さん。おめでとうございます。
六浦雄太さん。おつかれさまでした。
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