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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「亀の甲60目(囲碁格言)」をご紹介いたします。
Turtle shell (Go proverb)
湯飲み格言「二線三線余計にハウな」
亀の甲とは
日本囲碁連盟によると「亀の甲」は次のとおりであります。
「相手の二子を亀の甲の形でポン抜いた形」
Wikipediaによると次のようにありました。
「ポン抜き30目は大きい価値を持つというたとえ。二目抜いた形はさらに強力で「亀の甲60目」といわれる」
亀の甲尻尾つき
日本囲碁連盟による亀の甲尻尾つきの図解
棋譜再生(白1はG4ツケ、白5はG5ノビ)
日本囲碁連盟によると「亀の甲尻尾つき(亀の甲の尻尾抜け)」は次のとおりであります。
「亀の甲の形に尻尾の付いた形。
白9以下12は俗な打ち方で、黒は亀の甲尻尾つき(亀の甲の尻尾抜け)の形になった。
白1・5の二子取りの形が亀の甲で、黒8がしっぽ付き。
白大損である。
隅の白地は大きそうだが、黒aと打てば簡単に手になるところである」
「棋譜再生」でご覧いただくと分かりやすいかと思います。
補足いたします。
「白1・5の二子取りの形」というのは、黒12で白2目を取った形のことです。
白9は俗手で、正しくは12とノビるのが形です。
黒はF2(8の左)に曲がるくらいです。
続いて白はH6(12の右)に曲がるのが定石のようになっております。
「亀の甲60目」ですから、これに尻尾がつくとどれくらいの大きさなのでしょうね?
両ガカリ上ツケ
両ガカリ定石:黒1まで
両ガカリ定石:黒1まで
一方が一間高ガカリの両ガカリ定石です。
AI登場以前では、黒1は下の小ゲイマにツケる方が多かったと思います。
もちろん、上図の黒1のツケも打たれてはいましたが、黒3以降が進化しております。
両ガカリノビ
両ガカリ定石:黒3まで
両ガカリ定石:黒3まで
現代では、黒3とノビるのが定石となりました。
白の応手は、aの三々入りとbと押す手があります。
aの三々入りの方が多いかと思いますが、今回はbの押しをご紹介いたします。
両ガカリ整形手段
両ガカリ定石:白8まで
両ガカリ定石:白8まで
白4押しに対して、黒5が石の形です。
白は勢い二目の頭をハネますが、黒は7と白1子を制します。
そこで、白8のキリチガイは好手です。
次に両アタリを見ています。
さて、黒はどう対応するのでしょうか?
情報の更新が必要也
両ガカリ定石:白12まで
両ガカリ定石:白12まで
黒は継続して黒9とアタリします。
白は狙い通り、白10の両アタリです。
黒11、白12と抜き合います。
白は、「亀の甲60目」の形です。
AI登場以前では、このワカレは圧倒的に白良しと考えられていました。
プロレベルであれば考察の対象にもならないものでした。
しかし、現代ではこのワカレは、先手を取った黒が若干良いそうです。
「ポン抜き30目」「亀の甲60目」は、格言を鵜呑みにするのではなく、それぞれの局面によって判断するとしたほうが良いようですね。
このようにAI登場後は、プロ棋士も含めて、古い情報を新しい情報に更新しなければならなくなりました。
そのためには、AIにて最新の研究をしているプロ棋士の対局棋譜を誰もが無条件に見ることができるようになることが必要だと私は考えます。
プロ棋士の対局棋譜をプロ棋士の解説付きで自由に配信される時代が来ることを私は、夢見ております。
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