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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権決勝3番勝負第1局」をご紹介いたします。
湯飲み格言「辺は六死八活、隅は四死六活」
第7回呉清源杯決勝三番勝負第1局
第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権決勝三番勝負が2024年11月29日から12月1日にかけて、中国福建省福州市で行われております。
主 催:中国囲棋協会、福州市人民政府
対局場所: 中国福建省福州市「三坊七巷郭柏蔭故居」
中国ルール、コミ7目半
持時間各2時間、秒読み60秒5回
昨日(2024年11月29日)決勝三番勝負の第1局が行われました。
上野 愛咲美(五段 ) vs 唐嘉雯(中国)
黒:上野愛咲美、白:唐嘉雯
黒:上野愛咲美、白:唐嘉雯(中国)
実戦図:黒11まで
棋譜再生
実戦図:黒11まで
黒は星と小目、白は二連星の布石で始まりました。
上野愛咲美さんは、黒5と星から一間にシマリました。
小ゲイマシマリの金毛流はいまでも流行しておりますが、一間シマリは初めて見ました。
上野愛咲美さんは、序盤の研究家としても知られておりますので、作戦なのでしょう。
黒7の一間高バサミから黒11と積極的です。
序盤から激しい戦いに
白も12と迫り、競り合いが始まりました。
黒23と裂いて出れたのは気持ちよく思います。
黒25、27と根拠を持って、黒に不満はありません。
白28は急所の一手です。これから第2ラウンド開始です。
急所の黒39
黒29とハサミ、手順で黒33と逃げ出すのは手筋です。
黒37と切断を防ぎましたが、ここは捨ててもよかったようです。
白38と黒二子に迫りますが、黒39のコスミが急所でした。
黒39までの絶芸(最強AI)の評価値は、黒63.2%となっております。
絶芸の鬼手
白38の絶芸の参考図:白1~黒10まで
白38の絶芸の参考図:白1~黒10まで
黒37の断点を守った瞬間に白1を利かして、白3のカケが成立したようです。
以下、黒10のアタリまでが絶芸が示した手順です。白11は当然の逃げ出しなので私が加えたものです。
この図は黒の脱出が難しく、攻め合いも厳しそうな感じがします。
黒優勢に
実戦図:黒73まで
棋譜再生
実戦図:黒73まで
黒43のサガリが妖しい手でした。
これは「右上隅と連絡しますわよ。オホホ」と言っているように見えますので、人間だと遮断したくなります。
これが、愛咲美さんの罠でした。黒三子は最初から捨てるつもりのようでした。
黒45ハネダシから黒47とノビて、右辺の黒一団が強化されました。
ここは、黒がポイントを上げたようです。
白44では右辺の黒への攻めを継続した方が良かったようです。
黒71が評価値を下げて、一瞬形勢不明になりましたが、続く白72が大きく評価値を下げました。
黒73と味良く下辺を取り切っては、素人目にも黒がよさそうです。
愛咲美さんの完勝譜
実戦図:黒115まで
実戦図:黒115まで
白80と黒四目トリに手を入れなければならないのは辛いところです。
黒81と大場に回り、黒が優勢に進めています。
黒109トリにナカデ回避のために白110とまた、泣く泣く手を入れました。
黒113の二段バネが好手でした。
黒115で上辺が黒地になり、黒の勝勢となりました。
左辺から中央の白地が大きく見えるかもしれませんが、全てが白地にならないかぎり、白に勝ち目はないようです。
この碁は、149手まで打たれ、黒番の上野愛咲美さんの中押し勝ちとなっております。
あと、ひとつ勝てば、世界一です!
がんばれ!
愛咲美さん!
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