プロ棋士 柳澤理志の囲碁教室
NHK囲碁フォーカスの講師をされていた柳澤理志先生のYouTubeチャンネルをご存じでしょうか？
サイトの概要は次のとおりです。
「囲碁をもっと学びたい方、興味ある方へお届けするプロ棋士の柳澤理志が教える囲碁チャンネルです。囲碁プロならではの視点や経験を元にお話をしていきます。ぜひコメントをお待ちしていますね。また囲碁をこれから始めるという方に初心者向けの動画、有段者のための囲碁レベルアップ動画、高段者のための囲碁研究プログラムなどもご用意していますので、一緒にこのチャンネルを盛り上げていきましょう」
初級者から有段者まで楽しめるサイトです。
柳澤先生が実際に碁盤に碁石を並べる映像を私は気に入っております。
今回は、「典型的な「打ってはいけないカケツギ」についていろいろ」の中から１問をご紹介いたします。
この問題は昔から私の悩みのひとつでした。いつも不安ながらに打っていました。
今回、柳澤先生より明確に答えを教えてもらったので、これからは自信を持って打てるようになります。
たぶん、私意外にも不安に思ってる方が多数なのではないかと思い、ここにご紹介いたします。
三択の問題
テーマ図：三択の問題
テーマ図：三択の問題
実戦あるある問題です。
星に小ゲイマカカリからすべって三々受け。
後に白１ハイ、黒２オサエ、白３となった局面です。
ここでの手抜きは考えられません。
ツギの三択問題です。
Ａのカケツギ
Ｂの下ツギ
Ｃの上ツギ
さて、答えはどれでしょうか？
カケツギは失敗
Ａ（黒４）のカケツギは失敗です。
白５と急所に打たれた場合、黒６が必要になります。
黒６を手抜くと白６とアタリされて、黒の形が崩されてしまいます。
白５を先手で利かされるのが辛いとの説明でした。
白５キカされを防ごう
失敗図：黒６まで
棋譜再生
失敗図：黒６まで
Ｂ（黒４）の下ツギは失敗です。
理由は同じです。
白５と急所に打たれた場合、黒６が必要になります。
黒６を手抜くと白６とアタリされて、黒の形が崩されてしまいます。
白５を先手で利かされるのが辛いとの説明でした。
上ツギが正解
正解図：白５まで
棋譜再生
正解図：白５まで
Ｃ（黒４）の上ツギが正解でした。
白５をいますぐに打つかは別にして、白５は黒には何も響いておりません。
ゆえに、手抜いて、他の大場に回れます。
ゆえに黒Ｃの上ツギが正解でした。
白５がキカシになるかどうかの判断でした。
白５は終盤の手
もちろん、白５のハネには黒６と受けることになります。
「それじゃあ、白５がキカシになっているではないか」
と思われた方はいらっしゃいますでしょうか？
いえいえ。白５はヨセ（終盤）の手です。
ヨセに入ったら白５に黒６と受けますが、序盤や中盤に白５と打たれても、見向きもされません。
黒さんは、喜んで他の大きなところや急ぎのところを打ちます。
序盤や中盤での白５は「一手パス」とほぼ同じくらいの敗着になってしまいます。
私は見よう見まねで、不安ながらもＣと打っていましたが、柳澤先生のおかげで、これからは自信をもってＣと打てます。
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大切に読ませていただきます。