こんにちは。こんばんは。
ご訪問いただきありがとうございます。
管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「棋書の紹介その51(星の死活徹底ガイド)2」をご紹介いたします。
湯飲み格言「三子の真ん中が急所」
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
発行者:中川信行、著者:村川大介、発行所:株式会社マイナビ
まえがき
星はおそらくプロアマ問わず最もよく打たれている手です。
星は辺・中央に対して中央に対してスピード感があるバランスの良い手ですが、その半面三々に入られると地に甘いという弱点があります。
自分が星を打つ立場ならその弱点をカバーする必要がありますし、逆に打たれた場合にはその弱点を突かなければいけません。
隅の地を荒らせるか荒らせないかは、それ一つで形勢が動きかねない勝負所なのです。
「星に対する隅への狙い」は、知っているだけで世界が違って見えるすごい知識です。
本書では状況に応じた星への狙いを詳細に解説しているので、ぜひ実際の対局で役立ててほしいと思います。
2014年12月
七段 村川 大介
星の死活は実戦的
第1章「シマリに三々」
第2章「カカリにコスキツケからの三々」
第3章「星から2手守った形」
第4章「星へのツケ」
第5章「カカリに一間バサミ」
第6章「代表的な星の定石後の形」
本書は上記6章から構成されております。
それぞれ、最初にテーマ図の説明があり、テーマ図から派生する問題数点という形式になっております。
実戦形を重視されていますので、答えが複数ある場合は、簡明な方を紹介しているとの事でした。
星の定石はAI登場、ダイレクト三々やツケ二段などずいぶんと変わりましたが、死活に関しては変わることはありません。
「星の死活」のみに絞ってある本書は、非常に実戦的だと思います。
観音開き
第1章:テーマ図6、観音開き
棋譜再生
星から両翼に大ゲイマの形を「観音開き」といいます。
昔は地に甘く悪形とされていました。
ところで、両翼に小ゲイマの形は、現在はAI推奨となりました。
この大ゲイマの「観音開き」の現代の評価はどうなっているのでしょうね?
さて、白1の三々入りに対して、黒はどう対応するのでしょうか?
ここまでは同じ手順
棋譜再生
ここまでは同じ手順
黒2オサエに白3ノビから黒10まで。
ここまでは、大ゲイマに三々入り定石と同じ手順です。
このあとの定石手順は、白ツギ、黒シチョウにカカえ、白ツギです。
しかし、今回は観音開きの黒石がひとつ加わっていますので、黒シチョウの手順を省略することができます。
ゆえに本書は、次の図を紹介しています。
すぐに使える 星の死活徹底ガイド (囲碁人ブックス)
コウを仕掛ける
棋譜再生
コウを仕掛ける
白10、12とコウにするのが良い手です。
もし、白11ツギを打ちますと、B4と白5の石をカミ取られて、自動的に白死となってしまいます。
本書より
本書より
観音開きは隅に甘い形なので、コウにせず無条件で生きる手はあります。
それでもあえてコウにするのは、コウに勝った時の利益が大きいからです。
本図はコウに白が勝った場合の図。
隅の白地は大きく、外の黒はボロボロです。
コウ材が不利な場合
棋譜再生
いくら、コウに勝った時の利益が大きくても、コウに負けては意味がありません。
極端にコウ材が不利な場合は、白3のコスミが手筋です。
このコスミは、星から一間シマリの場合にも使えますので、覚えるべき手筋であります。
生きる
棋譜再生
黒4には、白5のカケツギが好手です。
黒6、8とスペースを狭めてきても白9トビから11と一本出て、白13まで。
直四(ちょくよん)の生きです。
コウにする手と、無条件に生きる手を、局面によって使い分けることが大切であります。
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大切に読ませていただきます。