本日(2023年6月11日)第6回呉清源杯の準々決勝が行われ、日本勢は、藤沢里菜(りな)女流本因坊、上野愛咲美(あさみ)女流名人、牛(にゅう)栄子扇興杯が対局を行いました。
上野愛咲美さんは、世界最強である韓国の崔精九段に、牛(にゅう)英子さんは、中国の方若曦五段に惜しくも敗れましたが、藤沢里菜さんが中国最強の於之瑩さんに完勝し、見事に準決勝進出を果たしました。
呉清源杯において、日本勢初のベスト4進出であります。世界戦において、日本勢が準決勝に進むのは、とても喜ばしいことであり、初優勝を期待いたします。
黒:於之瑩(七段 )対 白:藤沢里菜(六段)
右下隅の定石は、昭和、平成の時代と現代では大きく変化しております。
白22までの変化は私は初めて見ましたが、里菜さんのことですから研究済の最新形なのかもしれません。
黒37のノゾキに対し、白38と反発しました。私も素直にツグ気にはならないところですが打ち方がわかりませんでした。こういう風に反発するのですね。勉強になります。
白54まで、左辺の地がまとまり、白は、早急に攻められる石はないのに対し、黒は真ん中の一団がはっきりとしません。白が打ちやすそうな形勢だと思います。
黒59と愚形に打たざるえないということは、白好調の証です。
白74としっかり生きを確保して、右上隅と右下隅の白をうまくさばけば、ゴールしそうです。
白118と上下の白が連絡し、弱い石がなくなり、里菜さんが得意のヨセ勝負となりました。
この碁は160手まで打たれ、白番、藤沢里菜さんの中押し勝ちとなっております。
総譜は外部リンクいたしましたので、そちらで終局までご確認ください。
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