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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「無コウの局(高川格、藤沢秀行)」をご紹介いたします。
*3局終了後の秀行先生に対するコメント
高川先生は、それまで、本因坊のタイトルを8年間守り通してきました。
そして、9年目の挑戦者が藤沢秀行先生です。
今回、ご紹介するのは、高川1勝、藤沢2勝で迎えた七番勝負の第4局です。
3局終了後の高川先生の秀行先生に対するコメントです。
「難しい所でもポンポンと打ってこられるのに参った。才能が違う、と思い知らされているようです。」
そして、9年目の挑戦者が藤沢秀行先生です。
今回、ご紹介するのは、高川1勝、藤沢2勝で迎えた七番勝負の第4局です。
3局終了後の高川先生の秀行先生に対するコメントです。
「難しい所でもポンポンと打ってこられるのに参った。才能が違う、と思い知らされているようです。」
藤沢秀行vs本因坊秀格
黒:藤沢秀行(八段) 白:本因坊秀格(九段) 1960年5月(コミ:4目半)
ボウシの高川
(左図)
白30,32と下から攻めてきましたが、それこそ、高川先生なら33とボウシが似合うのではないでしょうか。
白36に対して、黒37。そして、黒39,41,43とベタベタとツケて行きました。
このような手は、深いヨミあってのものなので、私には全く思い浮かばないところであります。
このような手は、深いヨミあってのものなので、私には全く思い浮かばないところであります。
黒89にて優勢
(右図)
白54,56と後手をひくのは、現代の感覚ではあまり良くないのではないかと思います。
黒77は、カッコイイです。黒89に回って、黒優勢のとのことです。
黒77は、カッコイイです。黒89に回って、黒優勢のとのことです。
(左図)
白112(P8)と受けて、問題のコウが始まります。
無コウの局
(右図)
白122(S4)のコウダテに、秀行先生は、ノータイムで黒123(R4)と応じました。
*そのときの様子
黒123とツイでから気が付いた、藤沢が、
「なんだ、無コウじゃないか」と大声を出したが、
高川は「ああそうか」と平然としたものだったという。
「なんだ、無コウじゃないか」と大声を出したが、
高川は「ああそうか」と平然としたものだったという。
これが、「世紀の大ポカ」(ひどい言われようですね。)、「無コウの局」として歴史に残ることとなりました。
高川先生は、合理的で大局観に明るい棋風。
全局を見た厚い手を好み、「ボウシの高川」、「一間の高川」などと言われてました。
アマチュアの棋譜並べに最適な棋士のおひとりとなります。
また、「タヌキ」というあだ名もありました。
(左図)
黒1とツイでしまえばそれまででした。黒5で断点を作り、黒一手勝ちです。
(右図)
白4とツイでも同じです。黒一手勝ちです。
毎日新聞の観戦記
毎日新聞の観戦記より
この失着に気がつかなければ、むしろよかったのに、気がついたとたん、藤沢八段はくさり出した。
「どうかしている」
「頭へ来た、クサった」
「何て碁だ」
「バカな」
「みっともない」
ありとあらゆる罵言(ばげん)を自分に浴びせる。口先の三味線でないから始末が悪い。
この黒123までならまだ負けはないのに、自分で自分を泥沼に引きずり込むような失着を重ねるのである。
この失着に気がつかなければ、むしろよかったのに、気がついたとたん、藤沢八段はくさり出した。
「どうかしている」
「頭へ来た、クサった」
「何て碁だ」
「バカな」
「みっともない」
ありとあらゆる罵言(ばげん)を自分に浴びせる。口先の三味線でないから始末が悪い。
この黒123までならまだ負けはないのに、自分で自分を泥沼に引きずり込むような失着を重ねるのである。
失着そして敗着へ
秀行先生は、黒143、黒153と普段では考えられないような失着を続けます。
そして、黒183、185が敗着となりました。
この碁は、255手まで打たれ、白の2目半勝ちとなっております。
無コウが通用するなどプロの碁では滅多にないことなので、勝負の世界にもしもはありませんが、もしも本局を秀行先生が勝っていれば、本因坊のタイトルを取っていたかもしれません。
総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。
つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
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