藤沢保(二子)、小野田千代太郎
「秀行 百名局」より第2局、「囲碁倶楽部」全七段対初段戦
1942年5月17日 日本棋院にて
二子、藤沢保(初段)、小野田千代太郎(七段)
秀行先生の本名は、藤沢保です。この対局時は16才、翌月の誕生日で17才になります。
雑誌の記念対局になりますので、公式の試合ではありません。秀行先生の2子局です。
(左図)が、実戦図。(右図)は高尾九段の参考図です。
(左図)
黒10はごっつい手ですね。
黒11にハネるのが普通です。
(右図)
右図は、高尾九段の参考図となります。
白は、図のようにコウにする手段がありました。
白は、P5に一発コウ材があります。
生涯の思い出の一手
思い出の一手:黒32
(左図)(右図)とも高尾九段の参考図です。
秀行先生が引退の記者会見で、思い出に残る一手を問われ、この黒32をあげました。
単なる指導碁ですが、それが思い出の一手となりました。
この手を秀行先生は、妙手などとは思っていないと思います。
自分自身で創造した自分の手を打てたことにより、今後、この世界で戦っていける自信をつけた一手となったのではないでしょうか。
(左図)(右図)とも高尾九段の参考図です。
以下は、高尾九段の解説です。
(左図)
白33なら、黒34のツケがぴったりです。
実戦の進行
総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。 つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。 つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。
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(右図)
白33なら黒34と切って、なにがなんでも戦いに引きずり込もうというものでしょう。
実戦の進行
高尾九段の解説
意表の強手黒32を喫して、白33、白35と苦心惨憺(くしんさんたん)したものの、黒36と戻って大いに分かりやすい。
その後の黒は、簡明第一を心がけ。中央を囲って大差となりました。
154以下略、黒中押し勝ち
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