当世極妙碁(本因坊丈和、中野知徳)

2023/06/11

09.古碁を楽しむ

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本因坊丈和vs中野知得(八世:安井仙知)本因坊丈和の先番(コミ無し)です。
1820年4月の対局です。
丈和33才、知得44才。仙知、丈和の対局棋譜は3局残っており、いずれも名局でありますが、この局を関山仙太は「当世極妙碁」の折り紙をつけたとあります。
本因坊丈和は「剛腕」と称されております。ちなみに大平修三先生が「剛腕」「丈和の再来」と言われておりました。
安井仙知=中野知徳で、同じ人です。
昔の人は名前がよく変わるので覚えるのが難しいです。知徳のお師匠さまは、七世安井仙知、知徳は八世安井仙知です。
非常に分かりずらいですね。紛らわしいので、知徳のお師匠さまである七世安井仙知は「大仙知」と呼ばれております。

 

棋譜解説(数字、記号入り)


黒1、3 白2、4の小目のタスキの対峙を「本法の布石」と呼ぶそうです。白46の切りから、戦いが始まります。


棋譜解説(数字、記号入り)

黒55!急所のナラビとあります。普通に2路下にノビてはいけないのかしら?

白58!厳しいですね。私だと普通に1路下の一間トビでしょう。

白68!今ならツグしかなさそうなので、良いタイミングです。黒77まで一段落です。


棋譜解説(数字、記号入り)


白78から隅の地を取りに行きます。白は薄くても地合い先行勝負です。

黒89は厳しく感じます。

白は94、96と軽やかなシノギです。黒は101と打ち込んでさらに戦線を拡大していきます。

ここから、また、難解な戦いが始まりますが、棋譜並べの観点からすると黒101までで十分に堪能できるかと思います。

この碁は259手まで打たれ、黒番、本因坊丈和の2目勝ち(コミ無し)となっております。丈和の攻めと仙知のアマシ、本局は古来より名局として有名であります。


総譜は外部リンクいたしましたので、そちらで終局までご確認ください。

つぶや棋譜2 Viewer左上にある自動再生にチェックを入れますと再生致します。

最後までご覧いただきありがとうございました。




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囲碁とは黒と白が交互に打って、自分の陣地の大きさを競うゲームであります。碁盤の目は361あり、黒白交互に打つと10の360乗ものパターンがあり、無限の世界と言われております。また、囲碁は、礼節を重んじ、礼に始まり礼に終わる競技でもあります。私はネット碁を楽しんでおりますが、ネット碁のおかげで囲碁は世界中に広まり、世界中で楽しまれるようになりました。囲碁に国境はありません。そんな囲碁の魅力や楽しさを少しでも伝えることができればと考えております。

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