*記憶の一局(囲碁将棋チャンネル)
囲碁将棋チャンネルの人気番組「記憶の一局」で、紹介した104局の中より30局(10人の棋士がひとり3局選)を選び、読み物としたのが「人生を変えた一局」であります。
「人生を変えた一局」(囲碁人ブックス)囲碁・将棋チャンネル記憶の一局制作部
「人生を変えた一局」(囲碁人ブックス)囲碁・将棋チャンネル記憶の一局制作部
片岡聡(九段)は、加藤正夫(九段)に挑戦した第8期天元戦、2勝2敗で迎えた最終局を選びました。
結果、自身、初のタイトルである「天元」を獲得いたしました。
片岡先生は、手厚く本格的な棋風で、アマチュアの棋譜並べには適した棋士のひとりであります。
対する加藤先生は、若いころ、力ずくで大石を仕留めていたことから「殺し屋」と恐れられておりました。
また、終盤のヨセ勝負にも定評がありました。
第8期天元戦 第5局(1982年12月27日)
黒:片岡聡(七段)対 白:加藤正夫(天元)
第8期天元戦 第5局(1982年12月27日)
黒:片岡聡(七段)対 白:加藤正夫(天元)
片岡聡vs加藤正夫
1図(黒1から白44まで)
妙手、白44
白44が来て黒3子が息苦しく感じます。
片岡先生の解説によると白38に石が来ると黒39の守りは省けませんとあり、白40が好手とのことです。
翻って、黒39では、白の好手とある40ではいけなかったのでしょうか。
2図(黒45から白80まで)
互角の進行
白は48からズンズンと出ていき、上辺の黒4子があっという間に飲み込まれてしまいました。
左上隅の白5子もほとんど取られて、ひと段落し、白は最後の大場である80(D2)に廻りました。
互角の進行です。
3図(黒81から白156)
ヨセ勝負
黒155(J4)まで非常に細かい形勢とのことで、白56(M11)から中央の白地がどのくらいまとまるかが勝負とのことです。
もうこのへんになると解説を見ても、私にはなかなか理解できないところであります。
4図(黒157から黒183)
黒177、179が決め手
終盤のヨセ勝負の碁です。
白174(G9)、176(G10)に80(H11)と黒ツギでは黒の半目負けとのこと。
ここで、黒177(L7),179(H9)と出る手があったのが黒に幸いして、黒183で黒ややリードとのことです。
この碁は233手まで打たれ黒番、片岡七段の半目勝ちとなっております。
この碁は233手まで打たれ黒番、片岡七段の半目勝ちとなっております。
尚、当時のコミは5目半であります。
総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。
つぶや棋譜2 Viewer左上にある自動再生にチェックで再生致します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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