購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
この手、何目? 「囲碁で楽しく足し算、引き算」
著者:蘇 耀国九段 日本棋院
私は、アマのみなさんに目算について詳しくなってほしいと思ってきました。
目算とは、頭の中に図を作り、手の大きさ・地の大きさを数えることです。
まずは第1章「公式を覚えよう」で、正しい計算法を学びます。
目算は、先手か後手かも考えます。
先手、後手の重要性が分かると、大きく前進。
第2章では「先手に権利」、第3章では「逆ヨセは価値が高い」を解説します。
未確定な地をどう計算するか、コウはどう見るか、も知らなければなりません。
第4章「最終形を考える」、第5章「コウは何目?」でそれぞれ分析します。
どんどん問題を解いて、体で覚えてほしいです。説明が理解できない問題も、とにかく計算することで後から分かってきます。
2015年7月 蘇 耀国(そ ようこく)
本書の特徴は、足し算、引き算など計算が記載されているため、文章が横書きになっています。
つまり、左にめくっていく左開きになっています。囲碁の本では珍しい作りといえます。
後手何目?
Aの答え
黒Aと打つと地が3目増えます。アゲハマが3つになります。
3目×2=6目、黒地が6目増えます。
一方、白Aと打つと白3子は助かりますが、白地は増えていません。0目増えたと考えると
6目+0目=6目、答えは後手6目です。
Bの答え
黒Bと打つと黒地は0目増えます。
白Bと打つと白地は3目増えます。0目+3目=3目、答えは後手3目です。
Cの答え
黒Cと打つと黒地が5目増えて、アゲハマが5子、合わせて、10目増えます。
白Cと打つと白地が4目増えて、アゲハマが4子、合わせて、8目増えます。
10目+8目=18目、答えは後手18目です。
Dの答え
黒Dと打つと黒地が2目増えて、アゲハマが2子、合わせて、4目増えます。
白Dと打つと白地が1目増えて、アゲハマが1子、合わせて、2目増えます。
4目+2目=6目、答えは後手6目です。
先手1目は、後手2目と同じ価値です。
先手何目?
Aの答え
黒Aはアタリですので、白は手入れが必要となります。これを「黒の権利」といいます。
黒Aと打つと黒地は0目増えます。
白Aは後手です。Aと打つと白地は1目増えます。0目+1目=1目、答えは黒先手1目です。
先手1目は、後手2目の価値があります。
Bの答え
黒Bはアタリですので、白は手入れが必要となります。これを「黒の権利」といいます。
黒Bと打つと黒地は0目増えて、白地は手入れにより3目となります。
白Bは後手です。Bと打つと手入れがいらず白地は1目増えて4目となります。
黒地はどちらが打っても0目ですから変わらず。
白地は黒が打つと3目。白が打つと4目となりますから、答えは黒先手1目です。
先手1目は、後手2目の価値があります。
Cの答え
黒Cはアタリですので、白は手入れが必要となります。これを「黒の権利」といいます。
黒Cと打つと黒地は0目増えて、白地は手入れにより6目となります。
白Cは後手です。Cと打つと手入れがいらず白地は1目増えて7目となります。
黒地はどちらが打っても0目ですから変わらず。
白地は黒が打つと6目。白が打つと7目となりますから、答えは黒先手1目です。
先手1目は、後手2目の価値があります。
Dの答え
黒Dはアタリですので、白は手入れが必要となります。これを「黒の権利」といいます。
黒Dと打つと黒地は0目増えて、白地は手入れにより1目となります。
白Dは後手です。Dと打つと手入れがいらず白地は3目増えて4目となります。
黒地はどちらが打っても0目ですから変わらず。
白地は黒が打つと1目。白が打つと4目となりますから、答えは黒先手3目です。
先手3目は、後手6目の価値があります。
逆ヨセ何目?
黒Aの答え
白Aはアタリですので、黒は手入れ必要となります。これを「白の権利」といいます。
黒Aと打つのを逆ヨセといいます。白の権利を奪っています。
黒Aと打つと黒地がは1目増えて、白地が1目減ります
黒Aは、逆ヨセ2目です。
逆ヨセ2目は、先手2目と同じ価値があり、後手4目の価値があります。
黒Bの答え
白Bはアタリですので、黒は手入れが必要となります。これを「白の権利」といいます。
黒Bと打つのを逆ヨセといいます。白の権利を奪っています。
黒Bと打つと黒地は4目で、白地は0目です。
白Bと打つと白地が2目増え、黒地が1目減り3目となります。
黒Bは、逆ヨセ3目であり、白Bは先手3目であります。
逆ヨセ3目は、先手3目と同じ価値があり、後手6目の価値があります。
コウは何目?
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(左図)
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半コウは、1/3目
このように半コウは、黒は2手、白は1手、合わせて3手で1目を争っています。
したがって、一手の価値は、1目÷3手=1/3目(3分の1目)です。
この半コウは、1/3目(3分の1目)となります。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。