購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
著者:白石勇一、株式会社マイナビ
碁の本質とは
基本は初心者だけが必要なものではありません。
基本はどれだけ強くなろうとも、たとえプロ棋士であっても最も大事にしなければいけないものなのです。
棋力によって違ってくるのは、要求されるレベルです。
強くなればなるほど、基本をより高いレベルでこなさなければいけません。
有段者以上の方も、本書で基本の重要性を再確認していただくとよいでしょう。
碁にはさまざまな要素がありますが、本書では、碁の本質である「石の強弱」ただひとつに絞って解説しています。
そのなかで「自分の弱い石の守り方」「相手の弱い石の攻め方」を、それぞれ細かく分類し、ひとつずつ学べるようになっています。
本書をマスターすれば、棋力に関わらずどなたでも石の強弱を基にした打ち方を身につけることができるでしょう。
そして必ず棋力アップにつながると確信しています。
2016年11月、六段、白石勇一
この本は、非常におすすめです。
碁の本質である「石の強弱」を常に意識して打つことの重要性が解説されています。
碁の考え方を平易な表現で解説したこの棋書は、ある意味、画期的な棋書だといえるかもしれません。
根拠とは
棋譜再生
序章に重要な囲碁用語の解説があります。
「根拠」「厚み」「模様」「ボウシ」「消し・カタツキ」「打ち込み」「大場」「シマリ」「ノゾキ」以上9つの重要な囲碁用語です。
序章で説明される、これらひとつひとつの囲碁用語の本質を理解するだけでも棋力アップできると思います。
全部はご紹介できませんので、最初の「根拠」について要約してご紹介します。
まずは右上をご覧ください。10目はありそうです。これだけの広さがあれば二眼作るのも容易です。この黒は「地」も「根拠」も持っていることになります。
次に右下の白をご覧ください。「地」はありますが、二眼作るスペースはありません。早急に逃げなければいけません。
二眼を作るためには、ある程度の「地」の広さが必要となります。それを確保して初めて「根拠をもった」と言えるのです。
次に左上をご覧ください。黒1と打たれても白はびくともしません。黒1は「地」は取っていますが、「根拠」は取っていません。石の強弱に関わらないところは、序盤に打ってはいけません。
次に左下をご覧ください。白2と打つと白は「根拠」を確保し、かつ、黒の「根拠」を奪っています。逆に黒に打たれると黒が「根拠」を確保し、かつ、白が「根拠」を失います。
これを「必争点」と言います。「必争点」を理解し、逃さないように心がけましょう。
弱い石を発見せよ!
白番です。まず、強い石、弱い石の判断をしましょう。
そうすると右上の白が弱いということがわかるかと思います。
(左図):正解図1、(右図):正解図2
棋譜再生 |
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(左図)(右図)ともに正解です。ここまで頭を出せば、包囲されることもありません。
弱い石から動く。眼形確保のためのスペースを作りながら動くことが大切になります。
左図の三角の形や右図の四角の形を目指すのが眼形を持ちやすくなります。
続:弱い石を発見せよ!
盤面を見渡して、右辺の黒3子が弱い石だとお気づきになりましたでしょうか?
弱い石から動こう
棋譜再生
黒1からぐいぐいと押します。弱い石だった右辺の黒3子が右上隅の黒と連絡し、一気に強い石に変身しました。
黒7に先着し、雄大な黒模様が形成されました。
このように石の強弱を意識するようになれば、たとえプロの棋譜であっても、その石の方向性が理解できるようになっていくと思います。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。