棋書の紹介その23(世界一わかりやすい打碁シリーズ羽根直樹の碁)

2023/08/22

02.棋書の紹介

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*初めにお断り
初めにお断りしておきますが、囲碁の本は、有名作家の小説にようにベストセラーになることはありません。
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。


  世界一わかりやすい打碁シリーズ、羽根直樹の碁

著者:羽根直樹 マイコミ



*まえがき
本書は、2006年から2009年までの3年間に私が打った対局から8局を取り上げ、初級者の囲碁ファンの方にもわかりやすく解説した打碁集です。

1譜の手数をできるだけ少なくし、参考図を多く掲載しました。「特別な手を打つのではなく、自然な手を打ちたい」という私の心がけが伝わればうれしいです。

コミが6目半になって以来、私は黒番を引き当てると、積極的に仕掛けて攻めを狙うスタイルを目指しました。しかし、これが私には合っていなかったらしく、成績を落としてしまいました。

「慣れなことをしても仕方がない。以前のようにじっくり打とう」と心がけると勝率も上がり、幸いにも本因坊を二期獲得することができました。

本書では、以前のスタイルに戻ってからの碁を扱っています。碁盤に並べたり、電車で眺めたりするなど、お好きなスタイルでお楽しみください

2010年 羽根直樹


第64期本因坊戦第6局、黒:羽根直樹本因坊、白:高尾紳路九段、2009年7月




黒:羽根直樹、白:高尾紳路

(左図):実戦図、黒13まで、(右図):失敗図の参考図
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜解説(数字、記号入り)

定石の選択

(左図)
実戦の進行です。黒11、13とこの定石を選択しました。

(右図)
参考図です。この定石は当時の花形定石でしたが、さすがに白24のカケを喰らったら、左下の鉄壁の黒の厚みをを生かすことができません。

この定石の選択は失敗です。


本手

実戦図:黒33まで
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

羽根先生の解説
黒31では、手抜きして、黒33にハサむのもあります。実戦は左下のワカレに満足し、手を入れたのです。

黒31はいわゆる本手ですか。アマチュアレベルであれば、黒31のような手をお手本とすべきだと思います。


デギリは怖くない

(左図):実戦図白56まで、(右図):参考図
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
棋譜解説(数字、記号入り)

(左図)
実戦の進行です。右下隅は、黒のスソガカリからの定石手順です。

この定石で、黒の穴ぽこからのキリが気になる方がいらっしゃると思いますので、右図で羽根先生が解説しています。


(右図):羽根先生の解説
白56で、右図の白1、3は怖くありません。白5、7には、黒8まで小さく捨てて十分です。とあります。

全ての石を助けようと考えると、当然のようにこの白のデギリが気になるところです。羽根先生の解説にあるように小さく捨てる考え方が大切になります。

「石を取る喜びよりも、石を捨てる喜びの方が勝るようになれば、有段者と言えるでしょう。」


後手7目

実戦図:白204まで
棋譜解説(数字、記号入り)

羽根先生の解説
黒1(黒201)とツイで小ヨセに突入しました。

黒は盤面で10目以上リードしています。

黒Aと打てば、セキ(0目)になります。白が黒三子を取れば、白地4目と足して、後手7目です。

今は、それよりも大きいヨセがあるので、急ぎません。とあります。

私は以前は、セキにされる(0目にされる)のは、石を殺されて取られるのと同じくらい悔しかったのですが、このように後手7目と考えて、それが現局面で大きいのかどうかを判断することが大切なようですね。

この碁は、276手まで打たれ、黒の5目半勝ちとなっております。


  • 総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。
  • 手順は、図の左下にある青文字の「棋譜再生」でご覧いただけます。
  • つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
  • つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。

  • 最後までご覧いただきありがとうございました。
    よろしかったら、ご感想などをコメントでお聞かせください。






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    囲碁とは黒と白が交互に打って、自分の陣地の大きさを競うゲームであります。碁盤の目は361あり、黒白交互に打つと10の360乗ものパターンがあり、無限の世界と言われております。また、囲碁は、礼節を重んじ、礼に始まり礼に終わる競技でもあります。私はネット碁を楽しんでおりますが、ネット碁のおかげで囲碁は世界中に広まり、世界中で楽しまれるようになりました。囲碁に国境はありません。そんな囲碁の魅力や楽しさを少しでも伝えることができればと考えております。

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