武宮の白番 武宮正樹(著)河出書房新社より
第1章:自然流の発想の第2局
黒:小林光一 白:武宮正樹 1995年9月
小林光一vs武宮正樹
地の争いに
白1とツケ、隅に閉じ込めることができれば上辺が白模様となります。
そこで黒は2とツケて上辺への変化を求めました。白3の内オサエはしかたがないようです。
黒4から6と上辺に世帯を構え、ともに大きな模様はできそうもない局面となりました。当面は地の争い。白7と足下を払って地を固めながら黒の根拠を奪いました。
黒8、10が手順です。黒12と進出し、急な攻めはありません。次に黒(C13)をにらんでいます。
カケツギが自然でした
白1と固め上辺の黒への攻めを残しました。
黒2を利かし、黒4,6と隅をエグリながら白への攻めをにらみ、黒△の挟撃を働かせようとしています。
白7のカケツギ自然です。平凡ながら厚い守り。次に白a、黒bがほぼ約束されているので、眼形豊富な形だったのです。この一団が厚くなれば、黒は下辺を守らなければならないでしょう。
実戦は白7とは打たず、D6に打ったために重い石にされました。
白予定の利かし
白1、白3は、黒を固めるようですが、この場合は封鎖を避けてしかたありません。
続いて白5、7は予定の利かし。打たなければ、黒7のソイアゲが厚くて大きいのです。黒6で黒7なら白Aと切って黒は収拾に困ります。
白9といったん黒模様の拡大を防ぎ、黒10を見て白11,13と右辺を大きく強化しました。
黒10を手抜きなら白Bとツケて荒らしに行きます。
黒16(E)と攻めの復活。白C、黒D、白16(E)の2子取りが大きくなっていたので、黒16(E)でした。
白に追い込む可能性到来
黒2は、白3とかわって悪手。黒Aとハネたとき、白の弾力が違うのです。黒△2子は、いまや小さく、単に黒4でしょう。
白11まで進められるのも白3のおかげです。
白は13と逃げながら上辺の黒に圧力をかけます。
黒14はBと中央に進出しておくところです。
白12を利かし、白18から白23と中央が大きくなってきては、白に追い込む可能性が出てきたようです。
以下略となっており、勝ち負けの結果は、載っておりません。
このように本誌はここまでを11譜に分けての分かりやすい解説になっておりますので、棋譜並べにとても向いております。お勧めの棋書であります。
総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。
つぶや棋譜2 Viewer左上にある自動再生にチェックで再生致します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
(。・(エ)・。)ノ ↓ランキング参加中
|
|
マイナビ 天頂の囲碁7 Zen(対応OS:その他) 目安在庫=△ |
基本布石事典(下巻)新版 星、小目、その他 [ 依田紀基 ] |
ヒカルの囲碁入門 ヒカルと初段になろう! [ 石倉昇 ] |
ひと目の詰碁 (マイナビ囲碁文庫) [ 趙治勲 ] |
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。