第48期名人戦七番勝負開幕
芝野虎丸(名人)に井山裕太(王座)が挑戦する、第48期名人戦七番勝負の第1局が、2023年8月24日、25日の両日、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で行われます。
井山さんは11連覇中だった本因坊のタイトルを一力さんに奪われ、昨年まで独占していた三大タイトル(名人、棋聖、本因坊)をすべて失いましたが、続く碁聖のタイトルは、一力さんにストレートで防衛を果たしました。
反撃に移る今期の名人戦七番勝負は、昨年名人位を奪われた芝野虎丸名人へのリターンマッチとなります。
井山さんには、併せて史上最多の4度目の名人位返り咲きと、趙治勲名誉名人に並ぶ最多タイの名人位通算9期の大記録がかかっております。
芝野さんは、今期、十段位を許家元さんから奪還し、現在二冠。名人位連覇を狙います。
対局場となるホテル椿山荘東京は、本年1月にも、一力遼棋聖と芝野虎丸名人による棋聖戦第1局が行われております。
また、将棋の名人戦の第1局も本年4月に行われており、囲碁、将棋関係者が大変お世話になっているホテルであります。
当ホテルのサイトにある「ホテル椿山荘東京の歴史」によりますと次のようにありました。
目白台地の崖線や緩傾斜を利用した芝生園地と流れ、池を特徴とした庭は、造園当時から生花界の重鎮であった近藤正一など、多くの文化人によって、日本で最も天然趣味に優れた名園と評価されました。
持ち時間は、各8時間。対局は24日午前9時に始まり、夕方に封じ手で打ち掛けとなり25日に打ち継がれます。
勝敗は25日の午後、決着がつく見込みです。
芝野さん
天重の豪華版
(海老、スズキ、穴子、カボチャ、オクラ、茄子、ヤングコーン、エシャロット)
井山さん
握り寿司盛り合わせ
(イクラ、ボタン海老、ウニ、帆立、フッコ、クロムツ、中トロ、鯛、赤身マグロ、カンパチ、穴子。)
黒:井山裕太、白:芝野虎丸
黒:井山裕太(王座)、白:芝野虎丸(名人)、第48期名人戦七番勝負第1局
(左図):実戦図
ありそうでなさそうな布石です。
白14に手抜いて、黒15と両ガカリです。私には考えもつかない手でしたが、この手も今見て覚えたので、機会があれば、試してみようと思います。
黒23は白の切断を狙った手です。ここで、絶芸(最高のAIソフト)が面白い手を示したので右図にてご紹介します。
(右図)
以下、黒10まで示しました。(白9は、黒18です。)
白11以降は、私が考えた手ですが、たぶんこうじゃないかしら?
面白い変化です。
使ってみたくなる手でしたので、ご紹介いたしました。
(左図):実戦図、黒61まで、(右図):黒61の絶芸の変化図
棋譜再生 |
一手の遅れ
(左図):実戦図
絶芸は、右図を示していました。
この手を井山さんは、次の黒63で打ちました。一手遅かったようです。
絶芸の変化図であれば、上辺の黒は安泰です。
棋譜再生 |
封じ手はAの一手
(左図):実戦図、黒95まで
手がヨメないアマチュアには、非常に難しい碁となりました。
そして、黒95で封じ手となり、白96が芝野名人により封じられました。
Aです。100人いたら100人がAだと思います。
明日も激戦が続くと思われます。
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大切に読ませていただきます。