棋書の紹介その38（すぐに使える星の死活徹底ガイド）

星は、おそらくプロアマ問わず最もよく打たれてる手です。

考えてみれば、置き碁は星に石を置きますから、それだけでも星の頻出度はすごいものがありますね。

星は辺・中央に対してスピード感があるバランスの良い手ですが、その反面、三々に入られると地に甘いという弱点があります。

自分が星を打つ立場なら、その弱点をカバーする必要がありますし、逆に打たれた場合には、その弱点を突かなければいけません。

隅の地を荒らせるか荒らせないかは、それひとつで形勢が動きかねない勝負どころなのです。

「星に対する隅への狙い」は、知っているだけで世界が違って見えるすごい知識です。

本書では状況に応じた星への狙いを詳細に解説しているので、ぜひ実際の対局で役立ててほしいと思います。

小ゲイマシマリとは、白の打ち方が変わりますので注意が必要です。

オサエの方向が重要

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黒１とこちらからオサエます。

初見では、絶対にこのコスミは気がつかないですね。

なので、覚えてしまいましょう。

小ゲイマシマリの場合は、一路右にグイとノビます。

正解図と失敗図の違い

左図の黒３のトビをしっかりと覚えましょう。

何が失敗なのかというと、白がはっきりと生きてしまい、後の黒からの狙いがなくなってしまったということです。

後の狙い

黒のカケツギが強力です

カケツギがなければ、白16で黒２子を取ることができます。

後の狙いの変化図

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黒１に対して、白２とフトコロを広げた場合は、黒３、黒５と眼を奪います。

白６のハサミツケは手筋ですが、黒は上部も強化されているため、白は逃げることができません。

おさらい

1. 黒のオサエる方向。（黒１）
2. 白はコスミで生きを計る。（白２）
3. 黒は一間トビで封鎖する。（黒３）

蛇足の図

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白がコスミを打たず、白２と打った場合の図です。

図のようにコウになります。コウよりコスミで生きた方が得です。

この手順は、コゲイマシマリの場合に使いますので、この手順と形もいっしょに覚えてしまいましょう。

すぐに使える星の死活徹底ガイド （囲碁人ブックス） [ 村川大介 ]

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