ツケノビ定石
星:小ゲイマカカリ、ツケノビの図
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AIが評価したツケノビ定石
黒1とツケ、黒3とノビるので、ツケノビ定石と言われております。
このツケノビ定石は、置き碁定石、初心者の定石と揶揄されて、プロの対局では、ほとんど見ることはありませんでした。プロをマネするアマチュアの対局でも同様でした。
私が初心者の頃、このツケノビ定石のハメ手の出切り対策は、とても難しくて、覚えることができず、「これが初心者の定石では、先が思いやられるなぁ。」と感じたことを覚えています。
はっきりと言いますが、ツケノビ定石は、置き碁定石でも初心者の定石でもありません。
昔の人間の感覚(形勢判断)がおかしかったのです。
AIが打ち始めて、見直され、初めて日の光が当たった定石ともいえます。
逆に現在では、上図は黒有利との判断もあります。
黒7の二間がおしゃれです。昔は一間で構えてました。
もちろん、黒7は、従前どおり上辺の星下までヒライても問題ありません。
上辺の模様を大切にしたいときは、小ゲイマ受けではなく、このツケノビ定石がとても有効となります。
黒からの後続手段
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厳しい後続手段
ツケノビ定石の白の構えは、図のように黒8からあっという間に上辺が黒模様になってしまいます。
ゆえにツケノビ定石は、黒有利との声もあがっております。
黒7のキカシが面白い
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カケツギにはキカシ
白が前図の後続手段を嫌って、白6と固く守ったら、先ほどと同じように二間にヒライても問題はないのですが、黒7のキカシが面白いです。
白は何かしら受けると思いますが、その後に黒は二間に構えて問題ないでしょう。
白がキカシに素直にツナグのであれば、右辺からの迫りがあります。
白が右辺を止めれば、黒3からのマゲが好点になります。
ツケノビずに白ハイ
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どしどし使おうツケノビ定石
最近のプロや高段者の対局を見ますと、ツケノビ定石は不利ということで、白はツケノビずに白2とハってきます。
昔は、初心者定石と揶揄されていたツケノビ定石ですが、現在では、AI登場とともに見直され、進化しています。
しかし、残念ながら、この大切な情報はアマチュアには、ほとんど知れ渡っておりません。
ゆえに、このブログでツケノビ定石の優位性を知った皆さんには実戦で、どしどし、この図の黒の立場でツケノビ定石を打って、勝率をあげてもらいたいものです。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。