星:小ゲイマガカリ、一間受けと大ゲイマ受けの図
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一間受け
右上隅が一間受け、左下隅が大ゲイマ受けです。
最初に一間受けからご説明いたします。
昭和の時代では、初心者にはこの「一間受け」をプロの先生は勧めていました。
一間受けは小ゲイマ受けに比べて、一路高いので白へ、より圧力をかけており、また、小ゲイマ受けに比べて、上辺への発展性にも優れている。
というような説明だったかと思います。なるほどとは思いますが、一間受けは、戦闘になりやすいので難しく、私は級位者の方には、お勧めできないです。
星に対しての小ゲイマガカリには「星:小ゲイマカカリ1」で、ご説明したように小ゲイマ受けひとつで、十分かと考えています。
白の後続手段:すべり二間ビラキの図
後続手段その1
白の後続手段である白1のスベリに対しては、黒2と三々をしっかりと守りましょう。
これに限らず、2線へのスベリに対しては、三々を守るのが基本となります。
白は安定のために、白3と二間ビラキします。ここまでが定石です。
この定石は、昭和の時代の花形定石でした。プロアマ問わず、ほとんどの対局に出現していました。
この変化に必ずなるのであれば、黒の一間トビ受けは悪くないです。
黒からの後続手段として、a(Q12)からb(Q14)が厳しく、最近は、このスベリからの二間ビラキは、あまり打たれなくなりました。
白の後続手段:左右から迫りの図
後続手段その2
白1がこの一間受けの急所になり、いつも狙われています。
勢い戦いになります。周囲の状況により戦い方も変化しますが、普通黒は、白1にツケノビて戦います。
白の後続手段:ノゾキ、スベリの図
後続手段その3
白1は、AIが打ち出した手です。序盤にこのような所をノゾクのは人間にはない発想でした。図は、黒2とツイで、白3のスベリまでに止めています。
未だ研究途中の定石で決定版は出ていないかと思います。
当初は、この図から、黒が三々に守るのは利かされとされていましたが、現在はそうでもないのかもしれません。私自身が良くわかってないので、ここまでにしておきます。
黒2では、a(O15)に押すのもあり、これまた難解です。
(白の後続手段:すべり二間ビラキの図の左下図)
また、この一間受けに対しての白からのツケ二段は、黒には、小ゲイマ受けと違って対応策があるなど、使いこなすには、なかなか骨が折れそうです。
私は、一間受けは、この図であれば上辺に黒の援軍がいる場合のみ、採用することがある程度に使用を止めています。
星:小ゲイマガカリ、一間受けと大ゲイマ受けの図
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大ゲイマ受け
上図の左下隅の黒3が大ゲイマ受けです。
江戸時代は、大ゲイマ受け一択でしたが、昭和に入ると、一間受けに取って替わられました。
大ゲイマは、上図であれば、右下隅とのバランスで打たれることはあります。
後続手段:2つの三々入り変化図
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三々入り変化図1
右上隅が大ゲイマ受けへの三々入りの正しい定石となります。
私はこの図になった経験がほとんどないのですが、白十分に打てると思いますので、三々入りはお勧めです。
三々入り変化図2
結果、この図となります。
私はこの図であれば、黒19の動き出しを見れるので、黒良しと信じて打っています。
大ゲイマ受けに対しては、三々入りをお勧めします。
白の後続手段:左右から迫りの図
白1と迫られた場合は、白が三々に入らなかったので、黒は三々を守ることになります。
黒2の守りに白二間ビラキの図
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後続手段その1
白が右辺を大切にして、二間ビラキの場合は、黒4の一間トビが形となります。
黒2の守りに白3と打ち込みの図
後続手段その2
白3と打ち込んできたら、黒は切断されないようにしっかりと連絡を目指しましょう。白をワタラせてあげて十分です。
黒10のツケが好手でしっかりと根拠を確認します。
白がa(Q17)と出て来たら、黒はb(R18)とヒクのがまた好手です。これ以上白は進出できません。
一間受け、大ゲイマ受けと見てきましたが、AIによる研究で日々囲碁は進歩しております。これからも新型が出てくると思います。
それまでは、ほぼ形が決まった小ゲイマ受けを私はお勧めします。
小ゲイマ受けをひととおり実戦経験を積んだ後に、これらの受けにも挑戦してみるのが良いかと思います。
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