星:小ゲイマカカリ1(小ゲイマ受け)

2023/08/08

07.定石あれこれ

この記事をシェアする
  • B!

星:小ゲイマガカリ、小ゲイマ受け
棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

星:小ゲイマガガリに対する定石

星に対して、白1の小ゲイマガカリには、黒2の「小ゲイマ受け定石」が現代では一般的になりました。

江戸時代は、ほとんどが「大ゲイマ受け」でした。

明治時代に「一間受け」が登場し、昭和になって「小ゲイマ受け」が対局に現れるようになりました。


まだ、定石のレパートリーが少ないうちは、小ゲイマガカリに対しては、この小ゲイマ受け定石がひとつあれば、十分かと思います。

私は、両ガカリ定石を使えるようになるまでは、小ゲイマガカリには、ノータイムで小ゲイマ受けと決め打ちをしていました。

数ある定石の中でも特に簡明であります。そして、必ず覚えるべき必須の定石となります。


白の後続手段

棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

白の後続手段その1


すべって二間ビラキ

(右上隅)

白1のスベリに対しては、黒2と三々をしっかりと守りましょう。

これに限らず、2線へのスベリに対しては、三々を守るのが基本となります。

白は安定のために、白3と二間ビラキします。

ここまでが定石です。この定石は、昭和の時代には、花形定石でした。プロアマ問わず、ほとんどの対局に出現していました。


棋譜解説(数字、記号入り)

棋譜再生


続:すべって二間ビラキ

(右上隅)

すべって二間ビラキ定石の後の打ち方ですが、白1とハッて来たら黒は押さえずに、黒2と二間ビラキするのが石の調子です。

この石の調子の感覚は、大切です。しっかりと身に着けて実戦で使えるようになりましょう。


(左下隅)

白3と迫って来たら、黒4としっかりと根拠を確保しましょう。

この黒4は、ヨセとしても大きな手ですから、白3がなかろうが、終盤になれば、黒白どちらも早く打ちたい個所となります。


棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

白の後続手段その2


ツケ2段定石

(右上隅)

現代の花形定石と言ってもよい、「ツケ2段定石」です。

AIが多用した為、人間に流行することとなりました。

このツケ2段はAIの新手ではありません。昔からある形です。

攻められた時に、ツケてサバくことにより、早治まりする手段と考えられていて、多用されることはありませんでした。

この白7に続く黒の後続手段は、いくつかありますが、そのうち代表的な1つを次図でご紹介いたします。


続:ツケ2段定石

棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生

(右上隅)

この形が多く打たれています。

黒5(Q14)の地点が双方の急所となっていますので、もし、黒が他に打ったら(例えば、R18のサガリ等)白は喜んで、白5(Q14)に打ちましょう。

黒は先手を取れたので、黒7は大場に向かいます。R18のサガリまでが定石とされていた時もありましたが、現在では、すぐには打たないようです。白もすぐには、Q17のキリは打ちません。

もちろん、双方にとって大きなところには違いはありませんので、時機を見て、打つことになります。


(左下隅)

黒9と押さえまれた時の変化です。

ポイントは白14のサガリです。黒1子を取らずにサガるのが大切になります。

黒17は、その下のD7と白3子のダメをつめても構いません。

この変化のポイントは、今後の白3子の動き出しにあります。

序盤早々であれば、今すぐの動き出しはありませんが、黒白ともにこの動き出しに注意して打ち進めることになります。


  • 手順は、図の左下にある青文字の「棋譜再生」でご覧いただけます。
  • つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
  • つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。

  • 最後までご覧いただきありがとうございました。
    よろしかったら、ご感想などをコメントでお聞かせください。



    (。・(エ)・。)ノ ↓ランキング参加中↓
    にほんブログ村 その他趣味ブログ 囲碁へ
    PVアクセスランキング にほんブログ村


    マイナビ 天頂の囲碁7 Zen(対応OS:その他) 目安在庫=△

    基本布石事典(下巻)新版 星、小目、その他 [ 依田紀基 ]


    ヒカルの囲碁入門 ヒカルと初段になろう! [ 石倉昇 ]

    ひと目の詰碁 (マイナビ囲碁文庫) [ 趙治勲 ]

    ブログテーマ(橘中の楽)

    自分の写真
    囲碁とは黒と白が交互に打って、自分の陣地の大きさを競うゲームであります。碁盤の目は361あり、黒白交互に打つと10の360乗ものパターンがあり、無限の世界と言われております。また、囲碁は、礼節を重んじ、礼に始まり礼に終わる競技でもあります。私はネット碁を楽しんでおりますが、ネット碁のおかげで囲碁は世界中に広まり、世界中で楽しまれるようになりました。囲碁に国境はありません。そんな囲碁の魅力や楽しさを少しでも伝えることができればと考えております。

    CD、DVD、コミック買取専門店

    日本酒専門通販サイト

    楽天でお買い物

    楽天でお買い物

    囲碁の書籍を検索(amazon)

    囲碁の書籍を検索(楽天)

    黒番、白番、あなたはどっち?

    CD、DVD、コミック買取専門店

    名入れギフト

    QooQ