星:小ゲイマガカリ、小ゲイマ受け
江戸時代は、ほとんどが「大ゲイマ受け」でした。
明治時代に「一間受け」が登場し、昭和になって「小ゲイマ受け」が対局に現れるようになりました。
まだ、定石のレパートリーが少ないうちは、小ゲイマガカリに対しては、この小ゲイマ受け定石がひとつあれば、十分かと思います。
私は、両ガカリ定石を使えるようになるまでは、小ゲイマガカリには、ノータイムで小ゲイマ受けと決め打ちをしていました。
数ある定石の中でも特に簡明であります。そして、必ず覚えるべき必須の定石となります。
白の後続手段
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白の後続手段その1
すべって二間ビラキ
(右上隅)
白1のスベリに対しては、黒2と三々をしっかりと守りましょう。
これに限らず、2線へのスベリに対しては、三々を守るのが基本となります。
白は安定のために、白3と二間ビラキします。
ここまでが定石です。この定石は、昭和の時代には、花形定石でした。プロアマ問わず、ほとんどの対局に出現していました。
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続:すべって二間ビラキ
(右上隅)
すべって二間ビラキ定石の後の打ち方ですが、白1とハッて来たら黒は押さえずに、黒2と二間ビラキするのが石の調子です。
この石の調子の感覚は、大切です。しっかりと身に着けて実戦で使えるようになりましょう。
(左下隅)
白3と迫って来たら、黒4としっかりと根拠を確保しましょう。
この黒4は、ヨセとしても大きな手ですから、白3がなかろうが、終盤になれば、黒白どちらも早く打ちたい個所となります。
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白の後続手段その2
ツケ2段定石
(右上隅)
現代の花形定石と言ってもよい、「ツケ2段定石」です。
AIが多用した為、人間に流行することとなりました。
このツケ2段はAIの新手ではありません。昔からある形です。
攻められた時に、ツケてサバくことにより、早治まりする手段と考えられていて、多用されることはありませんでした。
この白7に続く黒の後続手段は、いくつかありますが、そのうち代表的な1つを次図でご紹介いたします。
続:ツケ2段定石
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(右上隅)
この形が多く打たれています。
黒5(Q14)の地点が双方の急所となっていますので、もし、黒が他に打ったら(例えば、R18のサガリ等)白は喜んで、白5(Q14)に打ちましょう。
黒は先手を取れたので、黒7は大場に向かいます。R18のサガリまでが定石とされていた時もありましたが、現在では、すぐには打たないようです。白もすぐには、Q17のキリは打ちません。
もちろん、双方にとって大きなところには違いはありませんので、時機を見て、打つことになります。
(左下隅)
黒9と押さえまれた時の変化です。
ポイントは白14のサガリです。黒1子を取らずにサガるのが大切になります。
黒17は、その下のD7と白3子のダメをつめても構いません。
この変化のポイントは、今後の白3子の動き出しにあります。
序盤早々であれば、今すぐの動き出しはありませんが、黒白ともにこの動き出しに注意して打ち進めることになります。
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