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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第48期名人戦第5局の2日目」をご紹介いたします。
対局者の紹介
芝野虎丸(名人)に井山裕太(王座)が挑戦し、芝野虎丸名人の3勝1敗で迎えた、第48期名人戦七番勝負の第5局が、2023年10月23日、24日の両日、山梨県甲府市「常盤ホテル」で行われました。
井山さんは11連覇中だった本因坊のタイトルを一力さんに奪われ、昨年まで独占していた三大タイトル(名人、棋聖、本因坊)をすべて失いましたが、続く碁聖のタイトルは、一力さんにストレートで防衛を果たしました。
反撃に移る今期の名人戦七番勝負は、昨年名人位を奪われた芝野虎丸名人へのリターンマッチとなります。
井山さんには、併せて史上最多の4度目の名人位返り咲きと、趙治勲名誉名人に並ぶ最多タイの名人位通算9期の大記録がかかっております。
井山さんは開始3連敗と土俵際まで追い込まれましたが、第4局を快勝しました。
何度も修羅場を経験している井山さんです。ここからでも、力を発揮するのが「魔王井山」であります。
芝野さんは、今期、十段位を許家元さんから奪還し、現在二冠。
今シリーズの第1局、第2局、第3局と隙のない碁で3連勝しています。
第4局の不調が少し気がかりではありますが、気持ちを切り替えて、名人位の連覇を狙います。
対局場の紹介
対局場となる「常盤ホテル」は、本年7月にも第78期本因坊戦第6局(井山本因坊vs一力棋聖)が行われております。この対局も屈指の名局でした。
当ホテルの2階ギャラリーには、当館で開催された囲碁将棋タイトル戦の写真や貴重な資料が展示されている「名人の小径(こみち)」がございます。
また、当ホテルのサイトにある「タイトル戦歴戦の系譜」には、当ホテルで開催された数々のタイトル戦が紹介されています。
将棋界では、第3期王将戦(1954年)大山康晴vs升田幸三の夢の対局が行われております。
囲碁界では、第17期本因坊戦(1962年)坂田栄男vs半田道玄、第22期名人戦(1997年)趙治勲vs小林光一など数々のタイトル戦と名勝負が行われております。
囲碁界、将棋界ともに、昔からとてもお世話になっている常盤ホテルさまであります。
「名人の小径」行ってみたいですね。
おやつとお昼ごはん
芝野さん
天ぷらそば御膳(冷)、甲州小梅のひとくちおにぎり、石和のカキ、牧丘の巨峰、アイスカフェオレ、チョコレート効果4個。
井山さん
天ぷらそば御膳(冷)、甲州小梅のひとくちおにぎり、石和のカキ、牧丘の巨峰、ウーロン茶、チョコレート効果4個。
天ぷらは、エビ、キス、ナス、シイタケ、シシトウ。
芝野さんの飲み物はアイスカフェオレとオレンジジュース。
井山さんの飲み物はウーロン茶とホットコーヒー。
芝野さん
フルーツ盛り合わせ(北海道産の赤肉メロン、山梨県内産のシャインマスカット・巨峰・キウイ、ラズベリー)とオレンジジュース、チョコレート効果4個。
井山さん
フルーツ盛り合わせ(北海道産の赤肉メロン、山梨県内産のシャインマスカット・巨峰・キウイ、ラズベリー)とホットコーヒー、チョコレート効果4個。
珍しく両対局者のおひるごはんとおやつが一緒でした。
アンケート総得票数は6票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
投票総数:6票
芝野虎丸名人を応援:3票(50.0%)
井山裕太王座を応援:3票(50.0%)
ご投票していただいた皆様、ありがとうございました。
持ち時間は各8時間、1日目の消費時間は、黒番の井山さんが3時間30分、白番の芝野さんが4時間1分でした。
それでは2日目の対局を封じ手から見ていきましょう。
黒:井山裕太、白:芝野虎丸
封じ手は、白92でした。
アマチュアのほとんどの方が考えるより前にここに打つのではないでしょうか。
みな正解だったかと思います。
アマチュアには難解な局面
評価値的には、黒85.2%と黒が優勢のようですが、アマチュア視点ですと、この黒一団を攻められたらどうしましょ?
って感じだと思います。H2の急所に打たれたらどうしましょ?
この両者は、読み切っているようです。
攻められると黒の眼はなくなってしまうのですが、外にキズがあり、黒のシノギは容易だそうです。
私には解説不能ですが。
井山さんの棋風
実戦図:黒113まで
井山さんは、黒109と出てから黒111とアタリし、黒113でまた、アタリ。
碁を決めに来たような感じです。
絶芸(最強の囲碁AI)は、下辺の黒の大石に一手(H2)入れ、守りを固めてからから、実戦の井山さんの攻めを示していました。
井山さんは、ガードを下げて撃ってでました。
井山さんの棋風でしょうか。
花見コウ
実戦図:黒151まで
黒151でコウになってしまいました。
白はこのコウに勝って、やっと2眼の生きになります。
黒は、このコウに負けても、痛くもかゆくもありません。
これは、白がとても辛いです。
涙が出るほど辛いです。
この碁は211手まで打たれ、黒の中押し勝ちとなっております。
これで、対戦成績は芝野名人3勝、井山王座2勝となりました。
第4局、第5局と芝野名人の不調が気になります。
注目の第6局は、11月2日、3日に箱根町「ホテル花月園」で行われます。
楽しみですね。
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